第104話 3人の美少女メイドにほだされて
ぽん、ぽん。
街長さんが、響きがいい拍手を2度打つと奥のドアが開いた。
そこから3人のメイド服の女の子が入ってきた。
残念ながら、地味な普通のメイド服だから、目をひくようになっていない。
だけど、メイド服を着ている女の子は、なんと、みんな美少女。
それもそれぞれタイプの違う美少女。
ひとり目は、ショートヘアの丸顔で小柄な美少女。
かわいいアイドル系な美少女だね。
ふたり目は、腰まであるロングヘアでちょっと背が高い。
きれいかわいいで、綺麗系な美少女。
ナイスバディーでバストがはみ出そうな美少女。
肉感的なグラビア系な美少女。
「えっと、そうですね。私だと好みは・・・まいったなタイプが違うから選べないな」
三人並べられると、どの子にしようかと自然と考えてしまう。
「いいんです。いいんです。選ばなくって。全員、魔導士さんに付けますよ」
「ええっ、全員ですか」
この3人がうちのメイドになる?
それはとっても素敵だ。
「噂によりますと、アイドルみたいメイドを集めているとか。その時の条件とかも入手したので、その条件に合う最高のメイドを私の手で集めました」
うわ。リーダーは仕事早いな。
メイド募集の話、しっかりと噂になっているとは。
そして、街長さんまで、話を知っているとは。
こりゃ、街中のほとんどの人が知っているんじゃないかな。
「村の農業振興を手伝ってくれれば、美少女メイド、私がもっと集めますよ。もちろん、ほかにも必要な人員があれば、相談にのりますし」
うーん、これって、いたせりつくせりってやつ?
それも、こっちの感情の弱いとこ、確実に攻めてくるなぁ。
しかたがない。
面倒だけど、腰を上げるか。
「あー、どのくらいお手伝いできるか分からないことも多いですが、やってみます」
「やっていただけますか。ありがとうございます」
嬉しそうに喜んでいる街長さん。
「ただ、1週間は街にいて、次の1週間は村。そんな配分でいいですか?」
「それはもう。もちろん、移動もこちらで手配できますし」
ぽん、ぽん、ともう一度響きがいい拍手をする。
「ほら、3人とも。おまえたちのご主人様になってくれるってことだ」
きゃあ、きゃあ、きゃあ。
3人の美少女に囲まれてしまった。
ずっこくうれしいぞ・・・男として生まれてきてよかったぁ。
「「「ご主人様、よろしくです」」」」
「あ、私のことはマスターって呼びなさい」
「「「マスタぁーーー」」」
こうして、私はメイドアイドルマスターとなったのであった。
メイドのアイドル計画は一気に前に進む気配。それでいいのか?巨大建物はどこに行った?
ついつい、主人公の好みでお話を楽しく書いています。楽しく読んでもらえたらうれしいです。
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