強気な恋
追われば逃げて、逃げれば追うぞとひとの性
僕から去った、かのひとに、好きだ好きだと言い寄るも、
ついぞかわらず「今はまだ――」
負けじまけじと追うなかも、「届くのだろうか」続く不安。
忘れられるかあの肌を、
忘れられるかあの唇を。
くっきり刻んだこの頬に、流れる雫と手を重ね、
いつとも知らず、待ちぼうけ
…待つことばかりが全てだと? 願うことが、すべてだと?
ひとに追われる僕であれ、追われて逃げる、僕であれ
さすればいづれ、時満ちて、きっと君は、僕をみる。
僕が君を、みようが否が。