ドラゴンと過ごす6年間
また、親父と母親が喧嘩してる。ここの所毎日だ。息子のいる前で喧嘩して恥ずかしくないのか?まぁどうでもいい。こんな日が毎日続き俺は、嫌になって家を出た。行く宛もなく寝るところも金もない。だが、外はいい。心地いい風が吹いている。それに、両親の喧嘩も見なくていい。もううんざりだ。さて、せっかくの外だこんな事考えるだけで気分が悪くなる。切り替えよう。まずは、どこに行こうか。今は、昼だからいいが、夜になって14歳の俺が歩いてたら大人に話しかけられて面倒なことになる可能性があるから早めに寝所探しに行くか。ここら辺は、よく大人がいるからな人があんまりいない所に行きたいな。そういや少し遠いが森があったな、危ないが森に行くか。たしかあの森には噂があったな。「ドラゴンが現れるから近寄るな!もし見つかったりしたら死んじゃうよ!」とかなんとかの噂だよな、この噂は結構有名で昔からあるそうだ。まぁ、現れるはずもないしこの噂のおかげで人が来ないなら家出中の俺にとっては好都合だ。「ふぅ〜やっと着いたな、歩いて2時間か。結構歩いたな。」さてと、日が出てるうちにいいところ探そうか。お!早速いい所見つけた!あそこにしよう!さて、寝る準備するか〜疲れて少し眠たいし今何時だろ。まぁいいか、とりあえず、寝よう。スヤスヤ
「おい!起きろ!おい!パチン」
「痛いだろ!誰だよ!俺を起こした奴は!」
「俺か?俺は、ドラゴンだ。」
「ドラゴン?何言ってんだ?」
起きたばかりで俺は、まだ相手を見ていなかった。そして、見ると俺は、目を疑った。
「え?ま、まじ?嘘でしょ?」
「嘘じゃねーよ、よく見てみろ」
「どうも、ドラゴンさん、そして、さようなら。」
俺は、全力で走った。
「おい、なんで逃げんだよ、逃げんじゃねー食うぞ。」
食うぞ、の言葉で俺は、止まった止まるしかなかった、死にたくないし。
「ほんとに止まったwwお前名前は?」
「ぼ、ぼ、僕ですか?」
「お前以外誰がいるんだよ」
「神條徹です!」
「かみじょうとおるか、徹なんでここで寝てたんだ?」
「そ、それは、実は家出中で大人に見つかると面倒なことになりますから、なるべく大人が来ないところっと思ってここに来たんです。」
「なるほどな、それならここは徹にとっては、好都合の場所ってわけだな、俺らドラゴンが現れるから人間はめったに近寄がないからな、家出中か…徹お前俺とついてこないか?ドラゴンの俺と。」
「はい?ドラゴンさんについていけっと?」
「ドラゴンさんって名乗るのが遅くなったな、俺の名前は、サスケだ。お前の面倒を見てやるよ、それに、金とかもないんだろ?なら、俺と来たら飯とかも食えるぞ?安心しろ人間から奪ったりしないからな」
「サスケさんについていってもいいですけど、僕を食ったりしないですよね??」
「当たり前だろ、お前らは勝手にドラゴンは人間を食べるとか言ってるけど俺らドラゴン は実際人間を食ったりしねーんだよ」
「え?そうなんですか!?!?」
「そう言ってるだろ?ついてくるか?」
「食わないなら…」
「よし!決まりだ!俺の背中に乗れ、飛ぶのは気持ちいぞ!」
「いいんですか!是非!」
「後、タメ口でいいからな」
「わかったよ!サスケ!」
「おうよ!」
そして、サスケの背中に乗りサスケは羽を上下に動かし空へ行く。
「どうだ?はじめて飛んだ気持ちになるのは」
「気持ちいいよ、こんな気持ちいいのは初めてだよ!」
「なら、よかった!」
「ところで、どこに向かってるんの?」
「ドラゴンが住む街だ。」
「え?ドラゴンが住む街なんて世界にあるの?」
「あるぜ!人間にも知られてねーてか、知る事ができないかもな。」
「知る事ができない?どうして?」
「結界だよ、ドラゴンが作った結界だ。」
「結界?結界なんか作れるの?」
「まぁな」
「なんか、ワクワクしてきた!」
「そうか!ならよかったな!そういやお前、歳は?」
「14だよ!」
「14か、後、一つ言い忘れてたが、俺がお前の面倒を見れるの事ができるのは、お前が20歳になるまでだ。」
「え?どうして?」
「まぁまたこんどな、もうすぐ結界を通るぞ!」
「わかった!」
「結界をくぐるぞ!」
シュターン
「く、くぐったの?」
「くぐったぞ」
バサバサ
「みんなーサスケが帰ってきたぞー」
「サスケ〜おかえり〜」
「っておい!サスケの背中になんか乗ってるぞ!あれは?人間だ!おい!サスケ!なんで人間を連れてきてんだよ!」
「おいおい、みんな待てってこいつは、悪いやつじゃねーよ、俺が保証する!」
「仕方ないな、だがサスケ忘れるなよ?そいつの面倒を見れるのは、6年だからな。」
「ああ、わかってるよ。」
「サスケ?」
「気にすんな、6年だけだけどよろしくな。」
「うん。」
結界をくぐったらドラゴンのみんなは、いい感じに接したけど俺を見つけたら急に変な雰囲気になったのは、なんでだろ?それに、6年間しかここに入れないのも気になるし、後、忠告したドラゴンは、一体何なんだ?
「よし!家に帰るぞ!」
「う、うん。」
バサバサ
「到着!」
「え?めっちゃでかくね?家」
それは、とても大きくて今まで見た家では1番でかい気がする。す、すげー
「ほら、ここが徹の部屋だ。後、なんかここで、やりたい事とかあるか?」
やりたい事っか…
「今は特にないかな。まだ来たばっかりだし」
「じゃ、今日は寝とけよおやすみな。」
「うん、おやすみ。」
今日はいろいろあったな、家出してあの森に入って寝て起きたらドラゴンが目の前にいるなんて、こんなことってあるんだな〜なんか、寝転んだら眠気が一気に、寝よ、今度こそ寝よ。スヤスヤ
〜次の日〜
うぁ〜〜そういや昨日はすごかったな。なんか、いろいろと、起きよ。
ドアを開けると看板的なものがあり、左←っと書いてある。「これはこれは、ご丁寧に。」左に行くと階段がありまた、看板が。「えーと、次は下か。」下に降りると、ご飯がある。
「おはよ〜徹」
「おはよ〜ってえ?人間の姿!?!?」
「あ、言ってなかったっけ?ドラゴンの姿じゃダメなんだよ、だからこの姿になる薬を飲むわけ。」
「なるほど。」
ビックリしたな〜
言うの忘れてた
「さてと、飯食ったら街を案内するから用意しといて、後カバンとか必要だろ?買ってやるよ」
「マジ?ありがと〜」
どんなカバンとかあるかな?楽しみだ〜♪
「ごちそうさま〜」
「どう?美味かったか?」
「美味かった!ハンバーグはすげー美味かったよ」
「用意してくるから」
「外で待ってる」
「わかった!」
用意という用意もないけどwwまぁ、元々持ってる時計をつけてと、ん?時計が動いてない?え?なんで?サスケに後で聞ことりあえず、外に行こうか。
「サスケ、お待たせ〜」
「おう!行くぞーまず、何買いに行く?」
「その前に、時計が動かないんだけど、これって結界とかって関係あるの?」
「あ、それも言ってなかったか、ってかこっちのことなんにも言ってなかったな、ここは、徹がいる世界とは違う世界なんだ、俺達はあの結界をくぐってこっちの世界と徹の世界を行き来してるのは昨日通ったから知ってるよな?」
「まぁ、なんとなく。」
「それに、昨日6年ってのに疑問ができたと思うけど、あの6年ってのは、あの結界が壊れるのが6年後なんだよ、もし、あの結界が壊れれば徹はあっちの世界には帰られない、だから6年しか徹とは一緒にいられないんだ。」
「そういう事だったんだ…」
「それに、20歳になれば自立できるだろ?」
「まぁね」
「世界が違うから徹の時計は使えないってわけだな。さてと、はなし戻すけど、何買いに行く?」
「カバンかな?」
「よし!買いに行くか!」
「おう!」
〜5時間後〜
「ふぅーこんなもんか?」
「かな?こんだけ買えばいいんじゃない?」
グルルルル〜
「お腹減ったね〜」
「そういや、買い物に夢中で昼飯喰うの忘れてたな〜、何食いに行く?」
「ラーメンとかある?」
「あるぜ〜こっちも、基本はあっちの世界の料理はあるぜ〜じゃあ、ラーメン食いに行くか!」
「うん!」
〜40分後〜
「あー美味まかったな〜」
「そうだね〜」
ほんと、いろいろ買ったな。
「帰るか」
「そうだね」
「とりあえず、一式揃ったから明日からはゆっくりしとけよ〜」
「うん!部屋に戻るよ」
「了解」
ふぅー疲れたー結構買ったけどまぁいいか、サスケは優しかったな〜買ったもの整理しよ。っとその前にトイレに行こ。あれ?トイレってどこだ?こっちか?違うな〜ここか!違うここか!……………どこだーー!!ん?なんか、声が聞こえるサスケ?
「おいサスケ、あのガキ連れてきてどういうつもりだ?あ?理由を聞こうか。」
「理由は、徹が家出中で金も食いもんもないから拾っただけだよ」
「お前ってやつは、昔の事も忘れたのか?」
「忘れるわけないだろ」
「なら、なおさらあのガキを拾う理由がないじゃないか」
「拾った理由はもうひとつある。」
「ん?言ってみろよ」
「あいつを思い出したんだよ、あいつの生まれ変わりと思っちまったんだろうな、なんかこいつを拾わないと後悔するぞ!って思ったんだよ、俺は、何もしないで公開するよりやって後悔するほうが好きなんだよ」
「お前ってやつは、昔から変わらんな」
「変わるとか思ったのか?思ったならもう思わないことだ俺は、もう変わらない何があっても…な」
昔の事?生まれ変わり?昔、サスケに何があったんだ?
「それに、そこにいる、徹?でてこい。」
「バレてたか…」
「当たり前だ」
聞いてみるか。
「あの、」
っと同時に
「俺の名前は、スカルだサスケとは幼馴染みだ。よろしくな」
「よ、よろしくです。」
「どこまで聞いてた?」
「理由を聞くところから」
「そうか、」
サスケの過去について聞いてみるか?どうする俺。さっきは聞き損なったがもう一回聞いてみよう。
「サスケ!」
「なんだ。」
「サスケは過去に何があったの?」
「なにもねーよただ、前も徹みたいに拾った人間がいるってだけだ。」
「そ、そう。」
「俺は、もうねるじゃあな、」
「うん、おやすみ」
「徹君、サスケに過去の話をあまりさせないでくれるか?あいつは、過去とは向き合いたくないんだよ」
「わかりました。」
「よろしくね、それじゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい。」
なにか、絶対にある。けど、何があったんだ?サスケに一体何があったんだ。気になるーーーってトイレトイレ!
「てか、トイレどこだよーーーー」
この時の俺は、知らなかったサスケにあんな過去があったなんて、そして、5年後サスケにあんな事がおこることをこの時の俺は、知ることもできなかったんだ。