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異世界で迷子になったお話  作者: もち粉
4/6

ルフィシアへようこそ

「おぉ、案外広い…」


ルフィシア王国はすり鉢状の国で、門の向こうには、東京ドーム9つはありそうな広大な土地があった。中心に向かって段々地面が下がっていて、綺麗な正円だった。国の中心にはお城のような建物もあった。


「私の宿、直ぐそこですの!さぁはやく!」


「ちょっとまってよ!」

「服が濡れて重い…」


金髪美少女を追いかける2人の男、しかも1人はびしょ濡れ。完璧な犯罪現場です。

ルーンベルを追っていると、武器屋や本屋、薬屋などがある商店街を見つけた。ここで気付いたが、どうやらここの世界の言語はルーンベルや門番と会話したことで、理解できるし話せていることが分かり、看板を見たことで読めることにも気付いた。

この商店街には後で来ることにしよう。


さらに走っていると、ルーンベルが木造の、ログハウスのような2階建ての建物の前で止まった。


「ここが、私の両親が経営する宿屋、猫猫亭よ!」


「猫猫って、猫でもいるの?」


「いいえ、いないわ。ただお父さんが猫大好きなだけよ。」


「なんだそれ…」


「早く入って!」


言われるがまま中に入ると、中々立派な作りの内装は、豪華でいて落ち着いていた。


「いらっしゃ…おお、おかえりルーンベル早かったじゃないか。おや?そちらの御仁は?」


そして中々ダンディーな男性が、低い良い声で出迎えてくれた。どうやらルーンベルの父親らしい。

俺たちは自己紹介をして、一晩泊めてほしいと頼んだ。


「ハッハッハッ、かまわんよ。娘を助けてくれたお礼だ。一晩と言わず、冒険の体制が整うまで泊まっていってくれたまえ。」


「本当ですか!?ありがとうございます!」

「ラッキーじゃん」


「では、ギルドカードを見せてくれ。」


「へっ?」

「もってましぇーん…」


「えっ?あなたたち冒険者なのにギルドカードも持ってないの?」


「そもそもギルドに行ったことがないな」

「ギルドカードって絶対いるの?」


「むぅ、仕方ないですな、今回はギルドカードはいりませんが、この国の施設は大抵身分証明書が要るのですよ。今晩はもう暗いですし、是非明日ギルドに行ってみてはいかがかな?」


「はい。そうします」

「ギルドって言われると、完全にRPGだよなぁ」


「シマさん何か言いました?」


「いや、なにも」

「あのぅ、ギルドってことは、他の冒険者もいるのですか?」


「えぇ、もちろん。しかし国の外から来られた冒険者の方は久しぶりですなぁ。かれこれ数年は見てませんな。もしかしたら、ギルドマスターと会えるかもしれませんぞ」


「ギルドマスター?」

「強いの?」


「はい。それはもう。ギルドマスターは国のお抱え騎士団の成績優秀者から選抜されます。しかも今のギルドマスターは歴代の中でも優秀だとか。確か名前は…マスタング、でしたな」


「マスタング…」

「そういえば、おやっさんの名前聞いてませんでした」


「これはこれは、私としたことが、失礼しました。私の名前はカルスト。カルスト=ファーブルと申します。」

「私はルーンベル=ファーブルよ」


「なるほど。カルストさんこれからよろしくお願いします」

「マー◯ルってお菓子あったよな」


「えぇ、よろしくケン、シマ」

「マー◯ル?美味しいのですか?そのお菓子」

「これ、ルーンベル。そろそろ寝る時間だよ。ケンさんもシマさんもそろそろ消灯の時間です。これがあなたたちのお部屋の鍵です。どうぞごゆっくり」


「ありがとうございます。では」

「おやすみルーンベル」


「ええ、2人ともおやすみ」


渡された鍵は、1つでした。

うん。つまり


「ぐおおおおおおおおおおお、ぐるるるるふぁああぁぁ」

「うるせええええええうおおおおおわあああ」


シマのいびきのせいで、朝まで眠れませんでした。はい。

今回は伸ばし回ですね

次回から異世界転生っぽいことしていくつもりです

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