トンネルを抜けると平原でした
これは僕の、いや、「僕達」の不思議な体験を記したものだ。
誰かに読まれることも、そして信じるも信じないも勝手だ。
気楽に読んで欲しい。
そしてこれは、嘘偽りのない「本当」の話である事を、ここに誓う。
記.下村賢一
とても長いトンネルだった
かれこれ3分ほど車で走っているのに、出口の光さえ見えない
「賢一、長くね?」
助手席に座っているだみ声で色黒な青年、まぁ、つまり僕の唯一の友達が愚痴をこぼした
「しょうがないじゃん、我慢しろよ。でもカーナビも真っ白ってやばいな。なぁ高島田、携帯繋がる?」
賢一と呼ばれた青年、つまり僕は高島田に辟易しながら、質問を返す
「いや、電波一本も立たねぇわ、本当にここやばいんじゃね?流石に異常だってば」
高島田は焦っている様子だった
僕らは、巷で噂の心霊スポットに居たのだ
深い山奥に今は使われていないトンネルがあるらしいと言う話題が出たのはその日のお昼ご飯の時間だった
自他共に認めるブサ面二人はサークルの不良集団の命令には逆らえなかった。
ただ、カーナビはトンネルの向こう側に町があると表記していたので安心しきって、ちょっとした旅行をする気持ちでいたのだ。
その選択が後の僕達の人生を大きく変えることになるとも、知らずに…
「だから落ち着けって。」
「お、おいもう帰ろうぜ」
「あれ?おい、出口きたぞこれ」
「無視すんじゃねぇよ!」
実はトンネルの幅が、車1台分しかないため、Uターンしようにも出来なかったのだが、この時僕は無性にこの先にあるものが見たかったのだ。
「あれ?てか今夜だよな、なんで出口明るいんだ?」
僕は不可解なことに気付いたが、時は既に遅かった。
僕達を乗せた車はトンネルから勢いよく飛び出し、そしてその先には
山奥にはあり得ない、見渡す限りの平原があった。
「「えっ」」
お読みして頂き、ありがとうございます
乱筆、お目汚し申し訳ございません。
私はとても文を作るのが下手なので、練習がてら小説を作ってみようと思いました。
ご意見、ご感想がございましたら何卒ビシバシと辛辣でも良いので下さると、血の涙を流しながら喜びます