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7/16

パルス

レビュー執筆日:2018/12/5

●小細工なしのストレートな作風で勝負。


【収録曲】


1.世界を撃て

2.フロイデ

3.覚醒

4.さざめくハイウェイ

5.鏡

6.びゃく

7.蛍

8.グラディエーター

9.人間

10.わな

11.生まれゆく光


 アニメのタイアップが付いて大ヒットしたシングル『罠』やベストアルバムを挟んで発売されたTHE BACK HORNのメジャー7thアルバム。今作にも収録されている『罠』はメロディに歌謡性の強いアップテンポの楽曲でしたが、今作にはそれ以外にも『世界を撃て』や『覚醒』等といった力強いナンバーが多く収録されており、『罠』から入ったファンにとっては充分に満足のいく内容になっているのではないでしょうか。


 もちろん、そういう類の曲が中心となっているため、前作と比べてバリエーションが減った点は否めません。しかし、その分激しいながらも勢いに任せずメロディの良さを小細工なしにシンプルに伝える曲が増え、結果として元からの彼らの持ち味であった楽曲のインパクトの強さが更に際立っているように感じました。もちろん、哀愁を感じられる『鏡』やジャジーで怪しげな『白夜』、ゆっくりと忍び寄るような恐怖感をあおる『人間』に、壮大なバラードの『生まれゆく光』等といった異なる路線の曲もいくつか収録されており、押し一辺倒で飽きてしまうということはありません。


 また、今作は印象に残る歌詞が多いように感じました。『世界を撃て』の「生きてゆくことを諦めるなら 軽蔑しておくれどうか愛する人よ」等といった戦う者の決死の覚悟をつづった表現がある一方で、『生まれゆく光』では「優しさはきっと弱さじゃない」と柔らかく包み込むような表現もあり、作詞の面でも大きな成長がうかがえます。


 まとめると、今作は非常に「分かりやすい」作風ということでしょうか。と言っても、曲ごとに見ればこれまでの彼らの作品の延長線上にあるものばかりで、その点を考慮すれば、セルアウトしたという印象はありません。従来からのリスナーと今作から入ったリスナー、どちらに対してもお薦めできる一枚になっていると思います。


評価:★★★★★

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