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ヘッドフォンチルドレン

レビュー執筆日:2018/11/20

●アルバムの途中まで色々と遊び、最後にはきっちりと締める。


【収録曲】


1.扉

2.運命複雑骨折

3.コバルトブルー

4.墓石フィーバー

5.夢の花

6.旅人

7.パッパラ

8.シャンハイ狂騒曲ラプソディ

9.ヘッドフォンチルドレン

10.キズナソング

11.奇跡


 THE BACK HORNのメジャー4作目となる本作には、これまでの彼らのどこか深刻なイメージを覆すような曲が多く収録されています。例えば、『墓石フィーバー』はメッセージ性や物語性よりも完全に「ノリ」を重視していますし、『パッパラ』は歌謡的なメロディだということも相まって場末のスナックで踊り狂っている姿がイメージされます。さらに、『上海狂想曲』はそのタイトルや中華風のイントロから見て取れるように、完全に中国のアクション映画の雰囲気です。もちろん、力強いボーカルと演奏でリスナーを高揚させる『コバルトブルー』や街の中を寂しげに歩く姿が想像される『夢の花』のような前作の延長線上にある曲も収録されており、これらの楽曲が一枚のアルバムの中に詰め込まれているので、言うなれば、「曲ごとの世界観がバラバラ」ということになるでしょう。


 ただし、これは8曲目までの話であり、終盤の3曲はそんなことはありません。「ヘッドフォンの中になんて救いはないよ」と物憂げにつづるレゲエ調の『ヘッドフォンチルドレン』、悲しげなイントロから明るいサビへの展開が見事なバラード『キズナソング』、そして、未来への希望をアップテンポに描いた『奇跡』という傷つきながらも生きようとする姿を描いた曲が並んでおり、それによってアルバムが上手く締まっているように感じました。前半から中盤にかけて「遊び」ながらも最後にはしっかりと決める、という気概が伝わってくるようなアルバムになっていると思います。


評価:★★★★★

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