表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/16

イキルサイノウ

レビュー執筆日:2018/11/10

●穏やかさと激しさが入り混じり、結果としてバランスの取れたアルバムに。


【収録曲】


1.惑星メランコリー

2.光の結晶

3.孤独な戦場

4.幸福な亡骸

5.花びら

6.プラトニックファズ

7.生命線

8.羽根~夜空を越えて~

9.赤眼の路上

10.ジョーカー

11.未来


 これまでのTHE BACK HORNの楽曲は、荒れ果てた世界をイメージしたような、どこか退廃的な雰囲気を主軸としたものが多かったのですが、メジャー3作目となる本作は現代の日本を舞台とした、どちらかというとリアリティのある世界観を感じられる楽曲が多いように感じられます。例えば、『光の結晶』はこれまでにない爽やかな様相で「自転車で商店街を走る」「空だって 今 飛べる気がする」と青春を感じられる曲になっていますし、『孤独な戦場』は冒頭から「シブヤはまるで肉の海だ」と具体的な地名が出てきます。さらに、『羽根~夜空を越えて~』は穏やかな曲調でストレートなクリスマスソングとなっています。(ただし、「カミソリを喉に当て引いた」といったフレーズはありますが)


 また、今作は『幸福な亡骸』や『花びら』、前述の『羽根~夜空を越えて~』やアルバムを締めくくる『未来』のように穏やかで物悲しい楽曲が多い印象を受けました。これら自体にはそこまでインパクトはありませんが、エロティックな世界観が繰り広げられる『プラトニックファズ』や力強くエネルギッシュな『生命線』や『赤眼の路上』、鬼気迫るボーカルでリスナーを圧倒する『ジョーカー』などといった従来の彼らのイメージ通りのインパクトあふれる楽曲の合間に収録されることにより、アルバム全体で見るとうまくバランスが取れているように思えます。デビュー当初の危うさから感じられる魅力が減退したのは否めませんが、彼らの個性をうまく保持したまま前作以上にバンドとして大きく成長したように感じました。


評価:★★★★★

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ