龍封じ
フェイさん、その後 暫く、私を説得します。でも、私の意見が変わることはありません。ついにあきらめ、家を辞していきました。
「御免さない、御迷惑をおかけして」
私は、スグルさんにお詫びします。
「いえ、いいのよ。ねえ、それより頼みがあるのだけど?」
熱に浮かされたようなスグルさんの目つき・・・。
「あなた龍使いなのね、だったら、私に龍を封じさせてくれない?」
「はい?」
いきなり訳がわかりません。
「私、祖母に習った技が通じるか試してみたいの!」
キラキラした目で私に迫ります。いや、そんな目をされても困ります!
「姐さん、面白い。受けて立つよ!」
「ちょっと、赤龍、止めなさい。もし封じられたらどうするの?」
指輪から赤い騎士、勢いよく飛び出します。ダメだって! 私、封印の解除できないのよ。
「いえ、大丈夫です。私、封印の解除もできます」
「は?」
なんと、スグルさん、封印と解除の両方習っているとか。
「ともかく、青龍が戻るまでは勝手なマネしないで」
「わかった、じゃあ、兄貴に聞いてみるよ」
私の心配をよそに、青龍に呼びかける赤龍。
フェイさんの事もあるので、うかつなマネは出来ません。ここはやはり敵地なのです・・・。
その頃、青龍、アマルラの街から出てきた猿王と、街道の外れで合流します。
「よう、猿の大将!」
「な・・・」
猿王の同行者さん、いきなり青い騎士が現れ身構えますが、正体が分かり警戒を緩めます。
「青い騎士殿、どうされた?」
「ああ、姐さんの同行者が怪しい動きをしている。大将も気を抜くな」
わざわざ、すまぬな。猿王さん、苦笑しながら答えます。
「おい、それはどういうことだ?」
猿王の同行者さん、青い顔で尋ねます。その時、赤龍が念話で話しかけてきます。
(兄貴! 今いいかい?)
(赤龍か、どうした?)
赤龍、その後の話をして、封印の試しを受けていいか青龍に尋ねます。
(そうか、何かあった時役立つかもしれん。受けていいぞ!)
(兄貴、了解!)
封印の解除方法を聞いておけ! そう言って青龍は念話を終えました。
「突然すまぬ。他の鳥族が、姐さんを危険な目に遭わせようとした。同行していた鳥族の女性が、それに手を貸したようだ」
「まさか?」
「それより、猿の大将。さっきの街全体が、結界で覆われていた。何かおかしな点はなかったか?」
「待ってくれ!あの街のこと、何も聞かないでくれ」
同行者さん、慌てて口を挟みます。それ以上知られると、マズイ事になると・・・。




