表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命を継ぐ者(ラシル)の旅-逃亡編  作者: みのりっち
40/74

呪い

それから半時程たって、フェイさんが薬師の方を運んで空から現れます・・・。

「こんにちは、スグルと申します。よろしく」

「ラシルです・・・」

鼻眼鏡の中年の女性、降り立って挨拶を交わします。


「早速ですが、診断させて下さい。今まで、気を失ったことはあるかしら?」

「はい、何度か・・・」

スグルさん、そう尋ねながら私の手首を軽く押さえます。


「あの、鳥族の薬を飲ませたのですが」

フェイさん、慌てて横から付け加えます。最後の手段と言って、気を失っている私に飲ませたとか。

(え? 薬を飲んだから気絶したのではなくて?)


「あら、そう?」

スグルさん、そう言って私の目を覗き込みます。

その後、何か所か触診をして、私に体の状態を尋ねた後、安心したようにおっしゃいます。


「落ち着くまで安静にした方がいいですが、それ以外は問題ありません」

「そうですか、わざわざありがとうございます」

私は、スグルさんにお礼を言います。


「なかなか目を覚まさないので、もうびっくりして」

フェイさん、薬師の方を呼びに行くため、置き去りにしたことを詫びます。


「皆が、お呪いをしておくからって言っていたのですが」

落ち着かない様子のフェイさん。すると、そちらを見たスグルさんが突然、


「あら、この文様間違っているわよ」

「え?」

「ほら、ここ・・・」

「・・・」

強張った顔で、文様を見つめるフェイさん。


「待っている間、変な事起きませんでしたか?」

スグルさんの問いに、指輪の中の赤龍を制し大丈夫でした、と答えます。

(誰が味方か、はっきりするまで待って!)


「この文様の意味、わかるのですか?」

「ええ、元々は外敵から身を守るためですが」

スグルさん、このお呪いをお祖母さんから習ったそうです。


「大切な人が守ってくれるよう願う場合は、名前を書いて土に埋め、この文様を描くのです」

子供の遊びのようなものです、とフェイさんが口を挟みます。


「あら、鳥族にはそう伝わっているのね。でも、それだけじゃないの」

スグルさん、大真面目で言葉を継ぎます。


「この文様、元々魔神を封じるために使われたの」

「え?」

大昔の話よ、そう言って悪戯っぽく笑うスグルさんでした。


「あの、その呪いの事、もう少し詳しく教えて頂けませんか?」

訓練校の文様が頭に浮かび、気になります。


「ええ、いいわよ。よろしければ、これから私のお家にいらっしゃらない?」


フェイさんに聞くと、他の鳥族の方、もう先に飛び立ってしまったとのこと。それなら、ゆっくり話が聞けそうです。私は、お願いします、と頷きました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ