表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命を継ぐ者(ラシル)の旅-逃亡編  作者: みのりっち
38/74

課題

鳥族のまとめ役の方、私に微笑んだかと思うと、フェイさんに耳打ちします。目を見開くフェイさん・・・。

(何なの?)


「さあさあ、(しばら)くこちらでお休みください!」

皆、熱に浮かされたような目で私を促します。


「ひぃ・・・」

(こ、怖い! ちょっと、青龍いないの? もう、赤龍どうしたの?)

返事を返さない龍達、急に不安になります。あの子達の気配がないわ。


「どうぞ・・・」

誰かが杯を持ってきます。飲むのを躊躇(ためら)いますが、皆の視線がそれを許しません。


(もう、助けて・・・)

口をこじ開けるように無理やり飲まされます。すると、次第に気が遠くなります。ああ、やっぱり・・・。


私の方をおずおずと見るとフェイさん、(おもむろ)に口を開きます。

「ラシル殿、私、用事が出来たので一足先に麓まで戻ります・・・」


(待って、置いて行かないで!)

必死に目で訴えます。でもフェイさん、願いもむなしく、聖山の中腹から飛び立っていきました。


私、それと同時に意識が朦朧(もうろう)として、その場に崩れ落ちてしまいます・・・。



さて、こちら舞台は、ユミル王国のトゥルク訓練校。ミサトちゃんとタマキちゃん、ラシル先生の事はすっかり忘れ、”びょ~ん”をどのように使うか頭を悩ませています。


「車輪に巻き付けても、途中で”だら~ん”ってなるのよね・・・」

「なる~!」

いや、そうじゃなくて、そうならない方法を考えないと! ミサトちゃんの突っ込みに、頭を悩ますタマキちゃん・・・。

「う~」

そこへマリーちゃんも加わり、三人で唸っています・・・。


「わかった! 」

タマキちゃん、何か(ひらめ)いたようです。


「あのね、(いぶ)すの~」

(いぶ)す?」

「肉も(いぶ)すと長持ちするよ・・・」

「・・・」

まあ、確かにそうだけど・・・。


「あ、そういえば! 職人さんが、木のお椀を(いぶ)していたかもしれない・・・」

「へえ、じゃあ聞いてみる?」

ミサトちゃん、マリーちゃんの意見を聞き、職能の先生を呼んでもらいます。


「ふむ、確かに長持ちさせるために木を(いぶ)しますが・・・」

職能の先生、ぺらぺらになった”びょ~ん”の紐をつまみながら何か考えています・・・。


「樹液を乾燥させる事で、水分が飛んで固まるのですな?」

それならば、つなぎ、を考えた方がいいかもしれん、と職能の先生は言います。


「元々生地に弾力があるから、少しずつ混ぜ物加え、強度を上げればどうだろう?」

手探りですが、少しずつ改良方法が見えてきました。やる気が出てきたミタマ商店の面々です・・・。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ