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貧乏孤児院転生 −仲間と共にこの世界を駆け抜けろ−  作者: 神無月
第一章 Paradise Lost
4/5

第03話 孤児院の仲間たち

超余談から入りますが、SA◯の二期の分割2クール目始まりました。


opカッコいいです。無限ループさせて聞いていました。久しぶりに好きな曲調だったので嬉しい。

最近のアニソンはサビ前で少し落として、サビでガンとあげる曲調のものが少なくなっているから悲しい。


アリスちゃんが、可愛いです。

幼少期もですが、今の姿もいい。


ちなみにこの小説の登場キャラは幼少期のアリスちゃん的な服も着ていると思ってお楽しみください。




「ルーク君、ごめんなさい。ルーク君ってばー」


「……(ふいっ)←そっぽを向く音」


「ううう」


アルマとポーラ先生の蹂躙(じゅうりん)を受けた俺は死んだ魚のような目をしながら、丘の上の教会兼孤児院までおんぶされて運ばれていた。


もちろん、おんぶしてくれているのはポーラ先生だ。


ちなみに只今アルマとは絶賛喧嘩中である。

喧嘩と言うか、まあ服をひん剥かれた俺が一方的にアルマを無視しているような状況だが。


自分でもつくづく思うが、とても大学受験に赴こうとしていた人間の行動ではない。

どうみても精神年齢が一桁から二桁にやっと入りました位の行動である。


なんだろう、この肉体の年齢に、精神まで引きづられているのか。

もしくは俺になる前のルークとしての記憶が混じりあっている影響か。

どうにも子供っぽい振る舞いが出てしまう。


まあ、往来のある道の上でひん剥かれたのだから、年齢云々関係なく怒ってもいい気もする。

いや、怒っていいな。

むしろ、怒るべきだな。


たしかに井戸での一件で命を救われたようだが、命を救われれば何をしてもいいというわけではない。


と、いうわけで、お仕置きとばかりにアルマに怒ってますアピールで、話しかけられてもそっぽ向いて無視の構えをしている。


その甲斐あってというか、アルマは今しょんぼりしながら、半泣きで俺たちの後ろをトボトボ歩いてくる。


はっきり言って、精神的に高校卒業している人間のすることではないが、これも(しつけ)の一環だと心を鬼にして怒った姿勢を崩さないことに決めている。


そう、先程のようなことは今後起こってはいけないのだ。


そして孤児院が近づき、俺たちの帰宅を見ると、外で遊んでいた少年の一人が走ってきた。

しかし、様子を見るなり速度を急速に落とし、腫れ物に触るかのように声をかけてきた。


「ルーク兄ちゃん、なんで先生におんぶされてるの?というか、なんでアルマ姉ちゃんは泣きそうになってるの?」


「泣きそうになんてなってないもん・・・」


「で、でも・・・目に・・・」


「泣きそうになんてなってないもん!これは雨が降ってきたの!」


言われた少年は空を見上げるが、空には雨どころか井戸に落ちた俺の服がすでに乾いているくらいの青い空が広がっている。


「・・・・・・」


少年は視線をアルマに戻すが、その顔がふくれっ面になっているのをみて、


「う、うん、雨だね。お天気雨っていうんだよね。そうだ、雨みたいだから干してある洗濯物を取り込みに行ってくるよ」


いうが速いか、少年はスタコラと孤児院の方にかけて行った。


めんどくさい事になりそうだから逃げに入ったな。


ルークとしての記憶から言うと今逃げて行った少年はシエルという名前だ。


ここの孤児院では子供の産みの親が分かる場合に限り、ファミリーネーム(日本で言うところの苗字、家名)をそのまま使う。例えば、両親共に戦争に行く為、子供を一時的に預けるようなパターンが該当する。


しかし、孤児院の前に子供が置き去りにされているケースも多々あり、その場合大抵元々の家名など分からない。

その場合その子供には、孤児院を行っている教会が(セント)・ファミリア教会であるため、ファミリアと言う家名が与えられる。


そしてシエルもフルネームは、シエル・ファミリア。

親の顔も分からない戦災孤児だ。

シエルの場合は、捨てられた訳ではないが、赤ん坊の頃に戦火で親を失いここにきた。

歳は俺の二つ下。


男子の中では二番目の年齢だ。言うまでもないことだが、俺が最年長。これは女子を含めても言えることだ。まあ、ポーラ先生を抜かせばの話だが。


ポーラ先生も元々はこの孤児院出身の孤児だったらしい。この世界の成人は12歳なので、一度ここを離れて首都近い街の教会で修道女になったらしい。そして数年ぶりにここに帰って来たというわけだ。


ポーラ先生が孤児としてここにいた時期と俺がここにいる時期は微妙に被っているのだが、あまりにも俺が幼い時過ぎて覚えていない。

ルークとしての記憶としても残っていないのだから、よほど小さかったのだろう。


だから、お姉さんという感覚より先生という感覚の方が強いと言うのが、ルークが感じていたポーラ先生の印象だ。


また、この孤児院は基本的に貧乏なので、子供達に勉強を教えながら教会を運営しつつ、家事も行うポーラ先生は苦労人だ。

それでも笑顔を絶やさずみんなを支える先生のことを嫌っている子供はいない。

たまに抜けているというかおっちょこちょいなところもある為、俺(私)たちが助けてあげなきゃというきもちにもさせられるため、割とみんなお手伝いや当番の仕事には積極的だ。


まあ、そんな風に常に忙しいポーラ先生の背中にいつまでもおんぶされているのは心苦しい。だからポーラ先生の背中から降りて走り出す。


「じゃあ先生、僕はもう大丈夫だから、夕飯の支度手伝ってくるよ」


「あ、こらっ、まだ安静にしてなきゃダメです」


「大丈夫だよ、頭をぶつけたわけでも、血が出ているわけでもないんだから。服だって、ほらもう乾いちゃったよ」


そういって、俺は孤児院の中に向けて走りだす。

後ろから、「ルーク君待ってー」とアルマの声と「もう…」と言うポーラ先生の声が聞こえた気がしたが、

構わず走り続ける。


なぜなら、ポーラ先生の手伝いをすると言うこともそうだが、俺の目で確かめたい事があったからだ。


玄関の扉を開けて廊下を突き進む。


日本の癖で靴を脱ぎそうになったが、ここでは靴を履いたままが正しいことを思い出して手を止め、さらにその奥の扉を開ける。


するとそこには俺が確認したかった二人の女の子がいた。


俺がイキナリ扉をひらいたので、中にいた二人は一瞬ビックリして大きく目を開け、扉を開けたのが俺だと分かると、俺に飛びついてきた。


「お兄ちゃん、お兄ちゃん、無事だったんですね!良かった、良かったです」


「ルーク兄、ルーク兄、良かったです。良かったです。幽霊じゃないです?」


ああ、これ、コレが見たかったんだ。


飛びついてきた二人を尻餅をつきながらも受け止め、ギュッと抱きしめつつ、俺は井戸の一件とは全く関係ない事を考えていた。


心配して泣いてくれている二人の少女には、本当に、本当に悪いと思うが、ルークの記憶を辿(たど)って見つけたこの二人。

オタクなら少なからず興味を持つであろう、



ネコミミ双子美少女なのである。



分かるだろうか、というか分かれ。


白いセミロングの髪の中から突き出す白いネコミミ、黒いセミロングの髪の中から突き出す黒いネコミミ。


気にならないわけがない。


二人の頭を撫でながら、しれっとネコミミを撫でる。仕方ないですよね、ネコミミは頭についているのだから。俺はあくまで頭を撫でようとしているだけ。頭を撫でようとして、たまたまネコミミに手が触れてもそれは、偶然。あ、すごく柔らかい。


というかいい加減、オタ的興奮に浸っていると変に思われるな。


「もちろん、幽霊じゃないぞ。アレ?というか二人とも俺が井戸に落ちたこと知ってるのか?」


すると二人は顔を上げて俺を見上げる。

子曰く、それ、上目遣いと言う。


「知ってるです。多分、他の子達は知らないですけど、ルーク兄が、井戸に落ちたって村の男の人が先生に伝えにきて、その時一緒にいたボクたちだけは聞いたんです」


ボクっ子!?

ヤバイな、ネコミミ美少女で、ボクっ子で、しかも義妹(いもうと)、しかも双子、しかも瞳の色が青と金色のオッドアイ。

設定盛りすぎだろと言われてもおかしくない。


「本当はわたし達もポーラ先生と一緒にいきたかったんだけど、ここにいなさいって言われて待ってたの。良かった〜お兄ちゃんが無事で本当に良かった」


ああ、ネコミミ美少女にお兄ちゃんと呼ばれると来るものがあるな。


ごめんよ、二人とも。二人が本気で心配してくれているのに、兄はオタ的興奮に浸っていて、本当にごめんよ。


真面目な話、二人を井戸に来させなかったのは最悪俺が死んでいた場合、そこにいきなり立ち会わせない方がいだろうという先生の配慮だったのだと思う。


それで、留守番を任された二人は今まで心配してくれていて、俺が無事な姿を見て、飛びついてきたと。

いじらしい義妹(いもうと)だなぁ。


「でも、お兄ちゃん、本当に頭とかぶつけてない?」


白い髪のネコミミ美少女、シャトンが俺を見て問う。


「ぶつけてないけど、なんで?」


「だって。お兄ちゃん、自分の事、『俺』なんて言った事なかったから」


「……ッ」


冷や汗が噴き出した。

迂闊(うかつ)だった。

ネコミミに気を取られすぎていて、一人称がいつのまにか俺になっていた。

そうだ、ルークの一人称は僕。

俺という一人称は鰐鮫覚視としてのものだ。


シャトンはネコミミ双子の白い方で、運動能力は黒い方の妹、ミネットには劣るが、頭が良く、勘が鋭い。


ちょっと気を抜きすぎた。

落ち着け、今はまだ知られない方がいい。


「あ、ああ、うん。えっと、気づいた? 僕っていうとなんだか子供っぽい気がして俺って言ってみたんだけど、突っ込まれるとちょっと恥ずかしいな…」


あははと照れたように笑う。

誤魔化しきれるか?

シャトンが大きな目でこちらを見てる。

ヤバイ、綺麗な瞳だけど、この局面だと怖え。

蛇に睨まれた蛙っていうか、この場合猫に睨まれた鼠って感じだ。


「そっか、お兄ちゃんもそういうの気にするようになんだね。頭をぶつけて変な人格でも生まれたのかと思ったよ」


「シャトン姉こそ、そんな変なこと言って頭でもぶつけたんじゃないです?」


「そうだね、私変なこと言ってたね」


「そうです」


ミネットの思いがけぬ助け舟で話題はそれたが、シャトンはなんでこんなに鋭いんだよ。

クリティカルでないにしろ、クリーンヒットくらいには近いあたりだよ。


内心、冷や汗ダラダラだが、表情には極力出さなかったはずだ。


「ほらそんなことよりさっさと夕飯の支度をしよう?」


「「はーい」」



外を見るとまだ青空が広がっている。

ぶっちゃけ夕飯の準備というには早い時間だ。

だが、ここは日本ではない。

オール電化はおろか、ガスコンロもない。

はっきり言おう。火打ち石の世界だ。


基本的には厨房の火を絶やさないのが原則だが、今日はポーラ先生がここを離れる際に危ないからと消したのだ。


つまるところ、俺の所為だ。


コレが貴族の屋敷なんかになると厨房係が火系統の魔法を使えて魔法で火をつけたりするらしい。

羨ましい限りだ。


さっきから火打ち石をカンカンカンカンぶつけているのだが、一向に火がつかない。

いや、正確にはついては消え、ついては消えを繰り返している。


最初は物珍しさから楽しくやれていたのだが、もう飽きて来た。

くそっ、百均ライターが今こそ欲しい。ライターがほしくなるなんて、墓参りの時にマッチしかなかった時以来だ。

タバコ吸ってなかったかって?

成績はともかく素行は優等生だったんだから、吸ったこともない。というか嫌いだ。駅とかでオッサンの吐いた煙がこっちの顔に流れてきたときなんて殴ってやろうかと思うほどには嫌いだ。


それにしても火がつかない。

焦げた枯れ草だったものが量産されていくだけで、なんどカンカンぶつけても一向に火というレベルにならない。

いやー苦行。ああ、もう一旦やめだ。

飽きがてらに他の子の仕事ぶりでもみよう。


振り向くと、シャトンとミネットはナイフで野菜を切っている。

真剣な顔つきで野菜を切っているが、割と慣れているのか手際がいい。

手を切らないように指を丸めて猫の手の形にしている。

猫の獣人である二人が猫の手をして野菜を切っている。なんだか妙にシュールだ。


そんな二人の手だか、それ自体は普通の人間と変わらないみたいだ。

肉球があるわけでも、猫のように体毛がガッツリ生えているわけでもない。

猫的な要素は耳と尻尾くらいのようだ。

ただ、二人の尻尾は結構フサフサしている。

猫で言うところの長毛種なのかも知れない。


こうしてじっと見ると二人は体毛の色以外は本当にソックリだ。髪の毛と眉毛とまつ毛を染めたらどっちがどっちなのかわからなくなるかも知れない。


二人が体毛以外で違う場所は目の色の向きだ。

正面から見るとシャトンの瞳は左が金、右が青。つまり本人的には右目が金色、左目が青色。ミネットはそれが逆。右目が青色で左目が金色。


元の世界でも猫は人間に比べてもオッドアイが起きやすいらしいから、シャトンとミネットもその流れを受けている可能性もある。


ただ、猫のオッドアイは片目が見えていない、もしくは片耳が聞こえない場合があるとも聞く。

二人の目を見る限りは、見えていないことはなさそうだが、心配だ。


「どうしたのお兄ちゃん? さっきから私たちの顔をずっと見てるけど?」


やば、ちょっとじっくり見すぎた。


「ううん、左右で違う二人の目を見て、そういう目は大魔法使いになれるなんて聞いたことあった気がしたからもしかしたら、窯の火も簡単につけられるようになるのかなって考えてただけだ「それ本当!?」よ」


食い気味でいうが早いかシャトンが、ものすごいスピードで近くに来た。


顔が近い。

あんまり無防備だとチューしちゃうぞ。

いや、したら家庭崩壊しそうだからしないけど。


「聞いた気がしただけだぞ? そういう噂を聞いた気がしただけで。(聞いたというよりラノベなんかでよくある設定っていうだけだが)」


「なーんだ、噂か〜。でも、噂になるくらいだから、絶対に間違ってるとも言えないってことだよね!」


「シャトンは将来魔法使いになりたいんだっけ?」


「うん。いつかは魔法使いになって沢山の人の役に立ちたい」


「でも、シャトン姉、ボク達みたいな猫人族って普通は魔法が使えないんじゃないです?」


「うん、そういう風に言われてるけど、私は確認するまでは諦めたくないよ…もうすぐ先生に魔法適性を調べて貰えるんだし」


猫人族というのは言うまでもなく、猫の要素を持って生まれる獣人種のことだ。


まず人間という種があり、それに近い種族として亜人種がある。

この中にはエルフだったり、ドワーフと言った種族が入る。耳が長かったり背が低かったりするだけでほぼ人間と同じ見てくれだから、種族的には近いものだと言う扱いになっている。

個人的には数千から数万という歳月を生きるエルフを人間の近親種というのは首を傾げる所なのだが、俺が決めた枠組みではない為、一旦無視する。


そして次の枠組みとして獣人種がある。

これは人としての外見的特徴と獣としての外見的特徴を併せ持つ種族全般を指す。

その一つが猫人族(種)だ。読んで字の如く猫の特徴を持つ、獣人種だ。

犬だったり、狼の特徴をもつ獣人種もいる。

ただ、枠組みが決まっていない部分が大きく、呼び方も統一されているとは言い難い。

狐だって狼だって、イヌ科に属する動物だが、それぞれの獣人が同一の部族として暮らしていることもあれば、完全に違う種として独立していきている事もあるらしい。


そもそも獣人の体の人と獣の比率だってバラバラだ。

シャトンやミネットのように猫部分が耳や尻尾程度の人から、二足歩行するただの猫のようなものまでいるらしい。いや、二足歩行している時点でただの猫ではないが…


そのため、ざっくりと獣人として一括りに呼ばれることが多いが、細かく分ければ猫人種になるわけだ。


そして例外は多少あるが、獣人種は基本的には魔法が使えない。絶対ではないが、獣人を十万人集めても魔法適正があるのは一人、百万人集めても一人というレベルらしい。


そんな低い確率ではあるものの、シャトンは諦めたくはないらしい。


「あれ?先生に魔法適性を調べて貰えるのっていつだっけ?」


「明日だよ!こんな大事な事忘れちゃダメ。お兄ちゃんってば、大事な事忘れちゃうのは直した方がいいと思うよ。でも、明日には私の魔法適正も分かるのか〜

私は何の魔法の適正があるのかな。色々使い道があるのは火かな、でも毎日水汲みに行かなくてもよくなる水の魔法も便利だよね。あ、でもでもうちの畑の食べ物を育てるのに木の属性もいかな。風なんかも洗濯物を乾かすのに便利だし。あれ、もしかしたら二つの適正出ちゃうかもしれないし。何の適正が出るかな〜」


「お、おう…」


やっべ、めっちゃ浮かれてるんですけど。やっべ。

頭がいい子なのにバカになってる。

適正が出ない可能性なんて、既に眼中にないなあ。

可能性で言えば無い可能性の方が高いなんてレベルじゃないんだけどなあ。


ミネットが近づいてきて俺の袖を引っ張る。


「う〜、ルーク兄、シャトン姉が、バカになってるです」


言っちゃうー。俺が思っても口に出さなかったことを。言っちゃうー。

あ、でも幸い本人は浮かれていて聞こえてないなあ。


ミネットはどうしようって上目遣いで見上げてきてる。これ本気で心配してる目だ。


わかるぞ、分かるぞ、お前の気持ち。

でもな、俺もどうしようかなって思ってるところなんだ。

だって、今、お前に魔法の適正なんて出ないんだよ。と言って心を折りに行くのは義兄としてどうなの?って思うし。


かといって、このまま放置して明日の魔法適正の確認で何の適正も無いなんて事になったら、今そこで浮かれている白い猫娘は泣くよ。

泣かなくても負のオーラを漂わせつつ、部屋の隅とかでATフィールド的なものを作り出すよ。

一人焼肉とか一人回転寿司とかしてる人がたまに出してるやつ。店員すらも近づき難いやつ。


よし、決めた。

この◯ばのアク◯様も言ってたじゃないか。迷った末に出した答えはどちらを選んでも後悔するもの。どうせ後悔するなら今が楽ちんな方を選びなさい!ってな。まあ、俺エリ◯様派ですけどね。


決断した俺の雰囲気を感じ取ったのか、ミネットがテンション上がって一人で魔法適正について話し続けているシャトンから視線を俺に戻した。


「ルーク兄?」


俺はゆっくり、ミネットの柔らかい黒髪ごと頭を撫でる。そして頭から生えている可愛らしい猫耳に口をちかづけて、小声で囁く。


「俺は逃げる(※イケボ)」


「へ?」


いうが速いか、俺はスッと扉を開けて走り去る。


「あ〜ばよ〜、後はまかせぜとっつぁ〜ん」


扉からは一陣の風が吹き込み、あとには一人語り続ける姉とともに残されたミネットだけが台所に残される。


「……………えっ!?」


あまりの放り投げっぷりに、暫し呆然としていたミネットだったが、丸々押し付けられたことに気づくとたった今逃げていった兄を追いかける。


「待って〜僕を一人にしないで欲しいです〜」


ちなみに台所に残されたシャトンが、そのまま一人で語り続けていたことは言うまでも無い。


やっと出せました。

中途半端なところまでしか書けていなかったので、出すに出せなかったのですが、やっとある程度の区切りまでかけました。

本当はこの話で孤児院の仲間全員紹介くらいにするつもりだったのですが、早く出したい心が途中で区切りを作ってしまいました。

分割構成になってしまいましたが、次話で全員紹介出来るかと思います。

ちなみに評価とか感想がつくと作者は喜ぶので出来ればお願いします。

あまり辛辣なのは勘弁して下さい。



ちなみに今のところの登場人物ですが。


アルマ:栗色の髪の義妹

ポーラ:灰色髪の修道女兼先生(ある種の義姉)

シエル:義弟、まだ容姿についての言及なし

シャトン:白猫の義妹

ミネット:黒猫の義妹(シャトンの実妹)


ほぼ身内!

しかも、清々しいまでの妹率。


あれかな。

シスター◯リンセスかな。

いや、作者はシスター◯リンセスよく知らないけど。

ポーラ先生もシスター(修道女)だし。

登場した女性キャラは全てシスター。


ちなみに次話でさらに増えます。

乞うご期待!


評価よろしく!

ポイント増えると嬉しい!


超絶余談ですが、作者はめぐみん派です。

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