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貧乏孤児院転生 −仲間と共にこの世界を駆け抜けろ−  作者: 神無月
第一章 Paradise Lost
1/5

第00話 今はまだその時に至らず、されどその時は近づく

前話書き直している最中です。

現在の話数の内容と次話の内容が唐突に噛み合わなくなる可能性があります。

もしそのような現象が起きたら、ずれたところまでが書き直されたと思って下さい。


まともにお話が始まるのは第02話からになります。

第00話、第01話は導入のため、読み飛ばしていただいても結構です。

まあ、伏線らしきものがないわけではないので、お任せで!


仄暗い部屋の中だった。

冷たさを感じさせる大理石にも金属のようにも見える黒い壁には光を放つ幾筋かの線が走り、窓もない部屋の中で燐光を発し部屋の中の唯一の光源となっていた。

その部屋の中の奥側に少年、部屋の入口に少女はいた。


「久しぶり、って言えばいいのかな」


そう言って、少年は目の前の少女に向けて一歩前に歩き出す。


「うん、久しぶりでいいんじゃないかな」


少女も自分に向かい歩く少年に向かって一歩前に歩き出す。


「そっか、何年ぶりだっけ? 5年位になるか?」


「そうだね、みんなが居なくなってからその位は経つんじゃないかな。あれ、もっとかな?」


「ああ、その顔、うん、やっぱり怒ってるよな、お前に何の相談もせずに勝手にいなくなったんだから。でも、決めたのは俺だ。恨むんなら俺だけにしてくれ、他の奴らは俺が無理やり引っ張って行ったんだから」


「ううん、いいの、今ならなんとなく分かるから、置いてかれたあの時はやっぱり悲しかったし、寂しかった。でも、今ならわかる気がする。まあ、置いて行かれた側としてはやっぱり納得はできないけどね。でも君も今まで大変だったんでしょ。私がいない間に色々あったんでしょ。じゃなきゃこんなところで再会なんてことにもならなかっただろうし、ね・・・」


互いに歩みを進め、少年と少女は数メートルほど離れた位置で向かい合って止まる。


「まあな。色々なことが、本当に色々なことがあって、悩んで足掻いて気が付いたらこんなところまで来てたよ。でも、まあなんだ、なんとなく。なんとなく分かってた気がするんだ。いつかはこうなるような時が来るんじゃないかって」


「私もここに来る前までは想像してもいなかったけど、ここに着いたら、なんとなく、なんとなくだけど、ここで再会できるような気がしたんだよね」


久しぶりに再会した二人はお互い少し困ったように笑う。


「そっか、久しぶりに会ったんだからいろいろ話したいこともあったんだけどさ、それより先に一つ聞いておかなきゃならないことがあるんだ」


「奇遇だね、私も一つ聞きたいことがあったんだ」


「なあ」「君は」「「本当にそっち側でいいの?」」


それは明確に立ち位置の異なる二人の最後の確認。


「ああ、俺は自分で選んでこの場に立ってるし、今まで選んできた選択は間違っていないと信じてる。その結果、例えお前と戦うことになるのだとしても」


「私も、君たちと別れてからずっと戦ってきて、ここに至るまでに流した血を、散って行った仲間の思いを裏切れないし、無駄にしたくない。だから、そっち側には行けない」


二人が自らの持つ武器に込める力を込める。


「そっか、やっぱりそうだよな。そうなるだろうことも分かってた気がする」


「私もだよ。本心から戦いたくないよ、君と」


「俺も同じ気持ちだ。でも、共に歩めないのであれ

ば」


「うん・・・そうだね」


直後二人の武器がぶつかり合い、薄暗い部屋に武器同士のぶつかる火花がまぶしく光を発した。



書き直したのですが、もう一度この0話は書き直すかもしれないです。ネタバレ要素が多すぎる。ネタバレするにしても第1章内に収めたいのでその内書き直すかもです。

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