エマ・サリバン攻防戦
お、おー頭がーと痛みに頭を抱えるかみこは痛がるふりをしながらサリバンの話を聞き流す様はなれたものである、がそんなかみこに怒りのボルテージあげるエマ、こめかみには血管が浮かび戦慄するかみこ
ご、5エマだと!浮かび上がる血管に動揺を隠せないかみこ
長きに渡る戦いの末にかみこはエマの怒りを数値化することに成功している
先ほどまで2エマ程度の怒りと余裕をみせていたかみこの額に油汗が浮かぶ
怒れるエマ・サリバンを前に神としての威厳はもはやたもてず救援を求め侍女に視線をチラッと送るが茶髪でそばかすの侍女は視線を感じ取るやいなやマッハで視線を切る
こ、こいつと内心舌打ちをし次の侍女に視線を移そすと紫色の髪の眼鏡の侍女は冷めた目で私をみている、できるならその冷たさを近くのエマにを分けて欲しいものであるがエマの頭からソロソロ蒸気がでそーな状況にビビりながら声をかける
「エ、エマそんなに怒っては体に悪いわよ、深呼吸、深呼吸」
すーと息を大きく吸う音に安堵のいきがもれるが続く怒声に驚き目をつむる
「ひゃ!」とベッドを揺らす
「誰のせいだとおもっておるのですかー!!!」
本日2度目の愛の鉄拳制裁にうずくまるかみこ
うう何だか日に日に痛みが増してる気がするのは気のせいではないと思う
先ほどより明らかに増した痛みにもだえるかみこにようやく鎮火の気配をみせるエマ
ため息一つつくとしかたのない子供を見る目と共に昼食までの予定をつらつらとよみあげてゆくエマに頭を抱えて涙目のままうんざりした様子で予定を聞く
「本日のご予定は朝の沐浴、朝食、歴史、地理、作法、法律、になります」
予定を言い終わると沐浴衣の召しかえを侍女に指示し部屋を後にする
扉の閉まる音にようやく安堵がおとずれ呼気をもらしベッドから降りると寝台の前の大鏡の前にたち両手をあげる正直自分で着替えたいのだがゆるされる身分ではないらしいのでしかたがないとあきらめてる
薄手の寝間着からシルクのような木綿色のワンピースに着替えさせられる
お着替えも馴れるまでは手を曲げたり袖お抜いたり手伝いをしようとしてかえって邪魔をしていたが今ではなれたものである