エマ・サリバン攻防戦
もふもふと質のよい布地の擦れる音天蓋付きのベッドの上でまだ名前のない神様の私は、しかし長いねうーんみんな私を神子と呼ぶのでみことよんでくれたまえ
かみこではないよ?みこね?かみこのがアホの子ぽくてに合う?
たしかにカミコのがかわいいきがするね!よし私はカミコね!
え?あほのこ?またまたーほめなくてもいいのだよ君、そんなに私かわいいか
うむうむ、よくゆうしねアホな子ほどかわいいてーそう私はチーョゼツ美少女カミコよろしくね!
コンコンと質のよい扉をたたく音がひびき2回目の音ともに扉が開きナイチンゲールを彷彿とさせる白い三角布を頭に着けた若い女性2人とその2人を率いる用に恰幅のよい深緑のドレスに赤茶の髪を結い上げモノクルをつけた中年女性がはいってくる
「神子さま起床のお時間でございますよ、おきてください
」
優しい響きと共に開かれる天蓋との幕それと共に侍女によりひらかれるカーテンに薄暗かった部屋に差す光にかみこは眉間のしわを深める
微睡みの中ひびく優しい声に険が混じり始めるのを感じ無意識にかけ布を握りしめ戦闘体勢をとるかみこいよいよ揺さぶる力がつよまる頃には手首に血管が浮かんでいる
「神子様!!いいかげんに起きてくださいませ!」
部屋に響き渡る声量にも器用にかけ布を頭から纏い音をかわすかみこ最早明らかに起きている様子にモノクルの女性は最後の手段とかけ布を力一杯はためかせる
かけ布にくるまるかみこかは驚きとともに空中回転運動をはじめあわやベッドから落ちるのを布から片足をだすと回転運動に逆らうように腰をひねり回転運動を止めベッドに着地
ボフとベッドがゆれその後素早くしゅると回転しかけ布を纏い最初の体勢に戻ったかみこはかちほこるように声をかけた
「ふん!まだまだだなエマ・サリバン!」
ふふんー勝ったよ♪私エマの必殺かけ布返しをとうとう返せたよ
技名はどうしよかな空中回転返し!うーん捻りが足りないね、、、、
タイフーン、かけ布タイフーン!おお!かっこいい流石私
必殺技名を考え転がるかみこの頭の部分にシュッと拳がおちる
ごっと響く音ともにかけ布から頭をだし頭を抱えるかみこ
遠巻きに目をそらす侍女とチラッと見える青筋をたたえるエマ・サリバンに
上げた視線を再びおとすかみこ
「まだまだ、ではありません!!なんどいえばわかるのですか」
起床時間、から始まり言葉使いから遂には笑いかたまで