八.日常(晩ご飯・『マスター』について)
俺は、学校が終わり家に帰った。
「ただいまー。」
家に着くといつも返ってきた声が聞こえなかった。
「本当に誰もいなくなったんだな…。」
なんだか心に穴がポッカリとあいた感じがした。
そう考えていると、
「オゥ!繋今帰ったぞー!」
「只今帰りました。」
キラーとブルーが帰ってきた(正確には体の中に)。
「今までどこに行っていたんだ?」
「いや、データが大きすぎたからデータを送るため一時的に『マスター』のところに行ってました。」
「お前ら俺から出れたのかよ!てか、出でも大丈夫なのかよ!」
「はい、出れますよ。しかし、長時間は無理ですが繋さんの魔力を借りて仕事ぐらいはできます。」
ブルーが珍しく言い張った。ならば、『ラリ』を探す時も手分けして探したら良かったのではないか。
「出れるとは言っても制約があるから『マスター』にいろいろ注意されているんだ。」
「前々から思っていたけど『マスター』て誰だよ?」
俺は率直にキラーに聞いてみた。すると、
「『マスター』は俺たちをお前に送ってくれた電子人間だ。もうとっくに死んで機械として生きていて…(中略)」
「まぁ簡単に言うと俺や、ブルーなどの情報管理をしてまとめて下さっている、という事だな。」
と、長々く説明してくれた。キラーがこんなに慕っているという事はよほど凄い人なのだろう。
こうして、話しているとケータイが鳴りだした。見てみると莉奈からだった。
「あ、もしもしつーちゃん!私、莉奈だけど今大丈夫?」
「ああ、大丈夫。どうかしたか?」
「いいや、晩ご飯ができたから呼んだだけだよ~。力入れて作ったから早く来てねー!まってるよ~!」
「分かった。今から行くよ。」
「了解!ではではまた後で。」
これで通話が切れた。こうして俺は隣の莉奈の家へ行く事になった。
-五分後-(莉奈家)
「失礼しまーす。」
「どうしたのそんなに改まって。どうぞ入って入って!」
俺は、莉奈の家へと上がった。中に入って何も変化がなくてとてもホッとした。これで俺の身の回り以外は変化していないことに確証ができた。
「あと少しで準備ができるから座っててね」
そう告げると、赤のチェック柄のエプロン姿の莉奈がキッチンへと戻っていった。
家に上がってみると莉奈と、玄関で寝ていたネコ以外の気配がなかった。
「なぁ、莉奈。お前の親今日どこかに出掛けているのか?」
椅子に腰掛けながら聞いてみた。すると、
「ああ、お母さんとお父さんはなんかの懸賞で世界一周旅行が当たって一昨日からいないよ~。だから、くつろいでいいよ~。」
軽く言ってきた。そこへすかさずキラーが
「良かったな繋。莉奈とお前2人っきりという事か…。(笑)」
ニヤニヤ笑いがら言ってきた。
「いやいや莉奈とはただの幼なじみなだけだよ。」
「そうかそうか。ま、頑張れよ~。」
俺はキラーが言っている意味が分からなかった。
そうキラーと話していると、料理が準備ができたようだ。
「お待たせ~。どうぞ遠慮なく食べてね!」
そう言いながら莉奈が持ってきたのは手作り感満載の肉じゃがなどの和風ものだった。
「では遠慮なく。いただきまーす!」
俺は、料理を食べてみた。すると、その料理は昼食と同じでとても美味しかった。
-三十分後-
「ごちそうさまでした。」
「お粗末様です。美味しかった?」
「それはもう絶品!美味しかったよ!」
「ありがとうね。つーちゃん」
と、色々話していると時間があっという間に過ぎて俺は家に帰ることにした。
「じゃ、また明日な莉奈。」
「うん。また明日。おやすみ、つーちゃん!」
「おやすみ。」
こうして俺のとても長く感じた1日過ぎていった。
続く




