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巡り廻られる物語の物語  作者: 水谷 空
第二章・柏木優輝の物語
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三十五.ブルーの秘策?

ブルー達が到着後、簡単な作戦会議をはじめた。


「今はスパークが囮となって戦っいますので、その間に簡単に作戦を言います。」


「『管理人使者』の説明は……、まぁ後から詳しくし説明をしてもらうからな。で、作戦って?」


「一言で言えば優輝さんを覚醒させます。まず、エコーを起こします。繋さん、ブルースターを指輪にしているので着けて下さい。ブルースターはポケットです。」


ポケットを軽くあさると小さな指輪が入っていた。前回スパーク戦で使ったやつだ。


「着けたぞ。」


「いちいち説明していますと時間かかるので一時的に私と変わってもらいます。目を閉じて下さい。」


ブルーの言う通り目を閉じた。

すると、キラーと交代した時に感じた意識が少し遠のき、俺は体の内側に引っ張られる感覚を感じた。


「主格変更完了。エコー聞こえますか。起きて下さい。」


「は~~い……。なんですか~?」


いつもは頭の中に聞こえていた声が凄く近くから聞こえた。


(この人格変わっている時ってなんだか不思議なんだよな。ゼリー状の温水に浸かっている感覚だな。全く重力のような力も感じない。誰からも邪魔されない、本当に意識だけが切り離されたようだ。)


「寝起きのところすみません。能力であそこで倒れている男の子の中に私を侵入させて下さい。真の能力をちょいと引き出してきます。その間はエコーが主格をお願いします。」


「了解~です~。行きますよ~!能力『エンジェルボイス』《少年にブルーを侵入》では主格に変わりますね。」


(エコーさん、すまんが優輝の状態が知りたいから主格変わって貰えるか?)


「いいですよ。あ、あと私のことはエコーって呼び捨てでいいですよ。」


エコーが(俺の体の)目を閉じると、俺の意識が外側に引っ張られる感覚が感じた。


「主格変更かんりゅうでーす。あ、かんりゅうじゃなくて完了です!」


(ありがとう。助かる。)


エコーとの短い交信をおえ、目線を優輝に向けた。


その瞬間優輝の体がビクッ、と反応した。そして、体全身から倒れる前に出していた電気とは比べ物にならい電気を放出し始めた。


「帰還しました。あれ、主格が繋さんには変わってますけど、まあいいでしょう。」


「何をしたんだ?」


「詳しくはまた後で。」


そうこうしている間に優輝はゆっくりと起き上がっていた。


「ミリィは絶対に渡さねーー!」


優輝は叫ぶと黒マントに向かっていった。


「スパーク、もう囮は大丈夫です。退いて下さい。」


「了解っス。とりあえずもう僕の出番無さそうっスからつなぎーの中に戻るっスね。」


スパークは『エレクトロクロー』を緑色のスターズに戻した。そして、それを俺に向かって山なりに投げた。


「お、お、おい!」


突然のことで落としそうになったが、スパークの投げが上手だったのかストン、と俺の手の中に入ってきた。

スパークの方に目を戻すともういなくなっていた。


(どうやっていなくなった!?)


「空中ってなんだかヒヤヒヤするっスね!」


スパークの声がいつも通り頭に響いた。


「お前、まさか投げて手から離れる一瞬にグリーンスターに入って、空中飛んできて俺の中に入ったのか!途中で落ち時どうする気だったんだよ。」


「正解っス。落ち時はそん時っスよ。てか、グリーンスターなんっス?」


「ん?これの名前。」


俺は緑色のスターズを親指と人差し指ではさみクルクル回した。


「ああ、そういうことっスか。了解っス。」


(てか、こんなのろけ話している場合じゃねえよ!優輝はどうなった!)














続く

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