三.人格(後編)
キラーと、ブルーと言い合っている二人がコソコソと話始めた。
「どうやって話そうか…。」
「そうですねー…。」
「あの~…。」
「「ん?」」
二人がなかなか話し出さなかったため、俺は自分から声をかけた。
「あなた方は誰?」
「そうですね…。ではまず自己紹介しましょうか。」
「俺はスコルト・キラー。お前の怒りなどの不の力で生まれた。」
「私は神田・ウエスタ・ブルー。あなたのお兄様とあなたの魔の力で生まれました。」
「へ?」
話が理解できず、つい言葉が漏れてしまった。
「は?え…。意味わからん。兄?不の力?」
「落ち着いて聞いてください。これから私達が言うことは全て真実です。突拍子な事もありますが信じて下さい。」
「リンクお前は一度死んだ。けれど無くなった魂を俺らの存在で補っているためお前は生き返り、今生きている。」
「??」
きっと丁寧に説明してくれたのだろうが、やはり理解できなかった。
「まあ、ゆっくりと話して、一つずつ理解していけばいい。」
「他に何か知りたいことありませんか?あるのでしたらどうぞ質問して下さい。リンク。」
「てかさ、何それ?俺は、神田繋だ。リンクではない。」
「いや、お前はリンクだ。人間は死ぬと名が天上の神により決められる。そしてお前は、『シリウス・リンク』と名付けられた。」
「ふ~ん。で、なぜ俺は生き返らせてもらえたんだ。あと、なぜ家族は生き返らない。」
「あなたは気づいてないだけで、素晴らしい体と魔力や、『能力』を持っているからです。あなたのような方は希少ですからね。」
「家族は、それ程力が無くて俺達を維持できなかったからだ。」
段々と話が何となく理解してきたので、今一番気になっている事を聞いてみた。
「そうか…。で、ブルーと連兄(繋の兄・神田 連の愛称)はどう関わっている。あと、お前らは俺のなんだ?」
「お兄様は、魔力は駄目でしたが、体の『能力』が優れていたため体を借りています。一応私達も体がないと維持されず消滅されますので。キラーは、あなたの体を借りていることになります。」
「そして、俺達はお前の人格。だから、お前は多重人格者と言うことになるな。」
「ほっほ~。了解。了解。すべてわかった。で、最後に一つ。俺は、何をして生活していればいい?使命みたいのはないの?きっと生き返らすのは何かしてもらいたいからだろ。」
「……。」
「?」
「お前鋭いな。」
キラーが少し驚きながらそう告げた。だが、アニメオタクである繋にとっては、あるある話であったために簡単に予想できた。
「確かに使命ではなく、仕事がありますがあまり仕事はこないので普通に生活していて下さい。必要なら呼びますので。気にしないで下さいリンクさん。」
「了解!あと、リンクじゃなくて『繋』て呼んでくれ。なんかリンク、て馴れなくて。」
「分かりました。では、これからよろしくお願いしますです。繋さん!」
「よろしく、繋」
「ああ、こちらこそよろしくお願いな。ブルー、キラー。」
何となく全貌らしきものが理解できたので、話はここで終わった。
かくして、俺は多重人格者となったのでした。
続く




