二十五.神田連(かんだれん)再会?・話し合いⅢ
あの白い空間が消え、ベットから起きた俺は、時間を確認するために携帯をまだうつろな感覚で探していると、
「はい、どうぞっス。」
「あ、サンキュー。……え!?」
なんと携帯がいきなり渡されてきた。喋り方からさっきまで白い空間にいたスパークの声だと感じられた。俺は、ベットから起き上がって声の聞こえた方向を急いで見てみた。すると、金髪をいじりながらパソコンの前の椅子にスパークが座っていた。
「おはよっス、繋。」
「何でスパークがここにいるんだよ!」
「静かにするっス。起きてしまうっスよ。」
スパークは、そう言いながら俺のベットを指してきた。見てみると、そこには黄色を中心とした二つのポケットのあるワンピースパジャマ姿の琴音ちゃんがスースーと寝息をたてて眠っていた。
「何で隣の部屋の琴音ちゃんが、ここにいるんだよ!」
そうスパークの耳元で囁くと、
「すみません、繋さん。接続には半径一メートル以内でないと駄目なためやむなく…。」
不意に後ろから声が聞こえてきた。ブルーの声によく似た声だった。俺は、その声に反応して振り向くとそこにはなんと死んだはずの自分の兄、神田連の姿があった。
「連兄……ど、どうしてここにいるんだ。」
「まず落ち着いて下さい。繋さん。一から話していきますので…ってあっ!」
しかし、いくら落ち着けと言われても長い間会えなかった、また二度と会えないと思っていた連兄と出会えた俺は、いてもたってもいられず連兄に抱きついた。が、
「はいはい、感動の再会は後々。早いとこ話し始めるぞ。」
そのような声が頭に響くと、体が勝手に操られるかのように俺は、ベッドに座る形に動かされた。
「キラー、勝手に俺の体動かすな!」
「長すぎるのがいけないんだよ。」
特訓の成果でキラーやブルーは表の人格にならずとも能力の発動や体の制御が出来るようになった。それ以来このようによくキラーに体を動かされる事が増えた。全く、いい迷惑だ。
「迷惑で悪かったな。」
心を読んだキラーが少し怒り気味になったのがよく感じられた。
「では、皆さんいいっスか?話し始めるっスね。」
「あぁ、早速三つ質問なんだが、一つ目はエコーについて。二つ目はこの連兄について。三つ目は、何故全員あの白い空間につれていったか、だ。」
「一つ目と三つ目は私が説明しましょうか。」
「なら二つ目は僕が説明するっス。」
こうして久しぶりに全員集まっての話し合いが始まった。
続く




