二十二.話し合いⅠ・帰宅
「で、お前は誰で、何故琴音ちゃんの中にいるんだ?」
俺達は、琴音ちゃんの体を乗っ取っていたホーリー・ステルと名乗る者と今までの事について話し合っていた。
「……さっきは、……すまなかった。」
ホーリーは、ぺこりと頭を下げた。なんだか琴音ちゃんの体で謝られると少し不思議な感じがした。
「その事はもういいから、さっさと説明してくれっスよ。」
「……了解。……この方の中にいる理由は…。」
「あー!まどろっこしい!繋、ホーリーにケータイ貸してやれ。」
確かに、このままゆっくりと話しているいつ終わるか分からないためおれはケータイをホーリーに渡した。
「……これはどのように使う?」
「操作方法しらないのか?」
ホーリーはこくりと頷いた。するとブルーが、
「ホーリー。私のブルースターを持って下さい。」
ホーリーは、指示通りにブルースターを手にとった。すると、ブルースターが一瞬光った。そして、光が収まるとホーリーは、ブルースターを元の場所に置き直し、ケータイを打ち始めた。
「何したんだ、ブルー?」
「いえ、ただ単に使い方を教えただけですよ。」
「そんな事できるのか?」
「ああ、ブルーの『データ圧縮』でな。」
へぇー、などと感心しているとホーリーがケータイを突きつけてきた。
『何故この方に入っているかと言えば、理由は二つ。一つ目、今まで仕事で使っていた『体』が消えたため一時的な対策のため。二つ目、この方が餓死寸前だったところエンジェルが無理に助けたせい。その事によりこの方は助かった。代償にエンジェルが閉じ込められ、記憶が封印された。』
「なぁ、そのエンジェルって誰だ?」
すると、ホーリーはすぐケータイを打ち、突きつけてきた。
『ブルエル・エンジェルは、我の主人格。今は、この方に何故か閉じ込められている。』
「と言うことはお前は、ブルーたちと同類となのか!?」
こくり、とホーリーはゆっくりと頷いた。
「繋、気づいていなかったのか!?ホーリーもスターズ持っているというのに。」
よく見てみると、琴音ちゃんの髪留めに小さな黄色のスターズが付いていることに気がついた。
「こんなの気づくかー!」
「まぁ、それはさて置いてっス。ブルー、何でエンジェルは出てこれないかわかるっスか?」
「きっと接続転換にヒモがあるのでしょう。きっともうすぐ治ると思いますよ。さっきの暴走でヒモも解消されたと思うので。」
「ブルー。ヒモって何だ?」
「ヒモとはですね………。」
「すまん、ブルーもしかして話長くなりそうか?」
「少々。」
「ならまた今度教えてくれるか?今は状況が状況だからさ。」
「了解です。」
「で、やっと本題に入るが、さっきの『翼』は何だったんだ?」
『あれは、エンジェルのスターズ、イエロースターの形態の一つ。』
「琴音ちゃんにとっては無害なんだな。」
またホーリーはこくり、と頷いた。
その瞬間俺は、安心したせいか一気に疲れが出てきた。考えてみるともう一時間近く話している。
ホーリーがケータイを打っている間に時間を繰ったようだ。
「みんなに一つ提案何だが、もう時間があれだしとりあえず一区切りしたから俺の家で話さないか?」
「俺はどこでもいいぜ。」
「私もです。」
「僕もっス。」
『あまり気にしない。話せるならどこでも。』
という事で俺達(実際には俺とスパークと琴音ちゃんなのだか)は学校をでて、家に帰ったのだった。
続く




