二十.スパーク戦(後編・上)・琴音ちゃん暴走
琴音ちゃんが『翼』を羽ばたかせ思いっきり突っ込んできたのを、スパークはなんと『エレクトロクロー』で受け止めた。
「グッ…。」
しかし、予想以上に琴音ちゃんの力が強く、スパークは受け止めるのをやめ横に飛び回避した。
「なぁ、繋ー。一つ提案なんだが、少しの間協力しないか?」
「う~ん…。」
(スパークはまだまだ信用ならんし、現に琴音ちゃんを誘拐してるしな……。だが、今は現状が現状だしな……。)
「う~ん…。」
再度俺はスパークの提案に乗るか、乗らないか考えた。
「まぁ、いいんじゃないか、協力するぐらい。」
悩んでいると、さっきまでいなくなっていたキラーが突然話し出した。
「え!?まぁ、いいけどさ…。」
「話はまとまった?ではでは少しの間よろしく。」
何だか少し腑に落ちないところはあるが、今は緊急だしあまり深く考えるのを止めた。
「では、繋。作戦を言う。繋は、北条琴音を引きつけてくれ。そして、僕が隙をついて攻撃する。これでいいか?」
「言っておくが琴音ちゃんには怪我をさすなよ。」
「了~解~!」
それを合図にスパークは、俺から離れて琴音ちゃんの死角へと気配を消し、隠れた。
「よし、行くか!」
俺も、作戦通り琴音ちゃんを引きつけに動き始めた。
まず、空気で野球ボールぐらいの球を二つ作り上げ琴音ちゃんに向かって投げ出た。
琴音ちゃんは『翼』で軽々と払いのけ、こちらへと向きかえった。そして、『翼』を思いっきり羽ばたかせたと思ったらなんと一枚一枚の羽が無数に飛んできた。
「そんな事もできるのかよ!」
咄嗟に空気の盾で羽を防ぎながら後退し、避けた。
しかし、避けきった途端琴音ちゃんがまた突っ込んできた。俺は、急いで『クロー』を展開しスパークと同様受け止めた。
「クッ、なんて…力だ。」
押し負けしそうになったが、琴音ちゃんのためだと思ったらなんとか受け止めれた。
「スパーク!今のうちに琴音ちゃんを!」
「分かってるよ。」
どこからかスパークが出てきて『エレクトロクロー』で琴音ちゃんの首もとを打った。攻撃が弱まり、琴音ちゃんがその場に落ち、倒れ崩れた。
「琴音ちゃん!」
俺は、『クロー』と盾をしまい琴音ちゃんを抱き起こした。見てみると気絶しているだけだった。目も元に戻っていた。
「よかったー。」
安堵しているとスパークが近くにきた。
「ふぅ。お疲れ、繋ー。で、安堵しているところ悪いけどこれからについて話すぞー。」
(五分後)
琴音ちゃんは、スパークが用意した簡単な毛布の布団に横にして、俺達は話し合いするために一時休戦した。
その後に夜風が漂う上空を見上げながら屋上に座った。
「じゃあ、これからについて話そうか。」
俺は、緊張しながらスパークの話を聞いていた。
「取り敢えず繋よ。お前は合格だ。」
「は!?」
スパークがまたまた訳わからない事を話し出した。
続く




