十八.スパーク戦(中編・上)
~屋上に行く前~
―自分の部屋―
「なぁ、スパークに対抗する策ってなんだよ?」
少しイライラしながら俺は訪ねた。
「対抗策は二つあります。一つ目は、繋さんと私の能力での接近戦です。刀の情報を圧縮して物に触れるようにします。」
「二つ目は、たった今『マスター』から許可が下りた。机の引き出しを開けてみろ。」
俺は、机の引き出しを開けてみた。すると、そこには青と赤のひし形が立体化したクリスタルのような物が入っていた。
「なんだこれ?俺はこんな物入れてなかったぞ。」
「それは私たちの使っている『 』です。」
「は?今なんて言った?」
「だから『 』だよ。」
「いやいや、途中から音声が消えてるぞ。」
俺が指摘するとブルーが何かに気付いたみたいだった。
「すみません。こちらの世界では『 』は認識ができないようです。」
「認識できない?」
「はい。え~と~。こっちの世界では…。」
ブルーが何か悩んでいるとキラーが、
「俺たちが仕事で使っている機械だと考えとけ。名前は『スターズ』だ。そして、赤をレッドスター、青をブルースターと俺たちは呼んでいる」
「キラー!あなたそれ絶対今考えましたよね!」
「あ、バレた…。」
「まぁ、名称はおいといて、これをどうしろと?」
「まずは、レッドスターを持ってみろ。」
俺は、キラーに言われた通りレッドスターを持ってみた。意外と軽くガラスのような手触りだった。
「ブェッテクルッミクェデェキィッテ」
キラーが謎の聞きにくい言葉を発した。
と、次の瞬間レッドスターがパズルのように砕け散り、すぐに集結し始めた。そして、俺の右手をすっぽりと灰色のウロコが集まって百獣の王ライオンのような手形の武器が出来上がり、甲にはレッドスターが小さくなった物がはめられていた。
「わ、わ!何だこれ!」
「それは俺の専用機『ク ッ ピロー 』だ。きっと全ての武器名は聞こえず、認識できないと思うから簡単に『クロー』でいいと思うぞ。」
「本当にキラーの武器は色がないですね~。」
「うっせい!で、繋よ。そいつの使い方は簡単。爪先に力を込める感じでおもいっきり振り下ろす!すると、当たれば斬れて、振れば魔力の残像が直線に進んで当たればまた斬れる。これだけだ!」
「雑!あとめっちゃ簡単だな!オイ!!」
「ハハハ!ま、他にも色々力はあるが繋には使いこなせないだろうし、今回は我慢だな!」
「何だかイラッとするがまぁ時間がないから後回しだ。」
「ブェッテクルッミクェデェキィッテ」
キラーが笑いながらまた変な呪文(?)を唱えると『クロー』がレッドスターに戻った。
「なぁ、その呪文みたいなのは展開する時必ず言わないといけないのか?」
「必ずではないが…。それがどうした?」
「いや、必ずではないなら俺が使いたい時に使えるようにしてもらいたくてさ。」
「まぁいいが、使いすぎて魔力無くすなよ(笑)」
「へいへい。」
キラーが、話終えた途端にブルーが、
「もー!私にも話させて下さい!」
いつもより声を張って怒鳴ってきた。
「分かったから、ブルー落ち着いて。な?」
俺が、一言かけるとブルーが落ち着いたのか落ち着いていないのか分かりにくい声で
「では、繋さん。ブルースターの使い方を教えます。」
と、低く声で言ってきた。
「ブルースターは、主にサポートとして今回は使いましょう。理由は、このブルースターはとても魔力消費が激しいからです。」
「消費が激しいというとどのくらいだ?」
「一回の砲撃で、魔力の二分の一ぐらい消費します。」
「おお!すげ!!」
「なのでこのブルースターは私が管理します。これでも宜しいですか?」
「まぁ、いろいろと複雑そうだし任せるわ。」
話が終わるとブルースターとレッドスターは光だし、機械音のように
「certification」
そう発して光は落ち着いた。
―現在(屋上)―
「いくぞ!」
俺は、思いっきり意気込みレッドスターを展開させ『クロー』を身につけた。
続く




