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巡り廻られる物語の物語  作者: 水谷 空
第一章・始まりの物語
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十五.晩ご飯Ⅱ・謎のメール

俺がリビングで休んでいると、


「あの~繋さん。今話しかけてもよろしいでしょうか?」


「ああ、いいぜ。」


突然ブルーが話しかけてきた。考えてみると昼休みが終わってからいなかったな。二人共『マスター』の所へでも行っていたのだろうか?


「はい。お察しの通り『マスター』の所へ仕事の報告に行っていました。」


「ああ、そういえば魔力結界が完成したしたからな。」


「いえ、仕事は全て完了しましたよ。」


「え?まだ能力開花?と接続転換?みたいなのが残っていた気がするのだけどそれはどうなったんだ?あと、キラーはどうした?」


「キラーは残業が残っていますのでまだ『マスター』の所です。あと、能力開花は空気使いの力を使えるようにする事で完了し、接続転換は、キラーと変わる事で完了しました。」


「えーあんなので完了かよ!やけに簡単だな!」


「いえ、本当は難しくて、大変なのですよ…。本当にすごいですね繋さんは。」


ブルーが誉めているのか、呆れているのかわかりにくい返事を返してきた。

その時、


「今帰った。何故ブルー手伝ってくれなかったんだよ~…。」


(わたくし)の仕事は全てやりましたし、私は他人の仕事はしない(たち)なのでね。ま、お疲れ様でした。」


「うへ~。ブルーは厳しすぎるー。」


こんな感じで話していると、インターホンが家に鳴り響いた。

見てみると莉奈が来ていた。


「おーい、つーちゃん晩御飯できたよー!」


と、インターホンを通して言ってきた。

すると、莉奈の声に気付いて琴音ちゃんが二階から降りてきた。服装は、制服をきがえて黄色を主体としたワンピースと小さなカーディガンをきていた。髪は前髪に小さな髪留めをつけていた。


「了解!今出るから少し待ってくれ。」


「は~~い。」


「あ、繋さん話はまたあとで。」


それから家を出て制服エプロン姿の莉奈と琴音ちゃんと一緒に莉奈の家へと向かった。



―二分後(莉奈家)―



「そういえばこの前神藤の家に行くとき今日より時間がかかったような…。」


キラーが莉奈家についたとたん痛い所をついてきた。


「あ~…。それは~その何だ…。まー気にするな…。」


などと俺が誤魔化すとブルーがくすくすと笑っていた。


「おい、ブルー今俺の心よんだな~。」


「ふふ。さてなんの事でしょうか?…フフ。」


絶対嘘だと考えながら家中へと入った。


中に入ると、とてもいい匂いがただよっていた。

そして、その匂いの方向へ進んで行くと、そこには豪華なスパゲティが三つ皿に分けて置かれていた。


「凄いでしょ!私の力作だよ。」


莉奈がそう言っている隣では琴音ちゃんが目を輝かせていた。


「ま、早く食べようぜ。」

俺たちは、椅子について食べる事にした。


「いただきます。」

「…いただきます。」


「はーい。遠慮なく食べてね。」


「では遠慮なく。」


莉奈とお馴染みの会話を交わしてスパゲティを食べてみた。すると、いつもよりとても美味しかった。


「やっぱり莉奈のは最高だな!」


「えへへ~。琴音ちゃんはどお?美味しい?」


「…美味しい。おかわり…ある?」


「うん!まだまだ沢山あるからどんどん食べてね!」


また、琴音ちゃんの顔がパァッと明るくなりスパゲティを食べ始めた。


こうして初めての琴音ちゃんとの食事は無事に終わり、俺と琴音ちゃんは家帰る事にした。


「今日はありがとうな。琴音ちゃんの好きな料理を作ってくれて。」


「…ごちそうさまでした。…あと、…ありがとうございました。」


俺と琴音ちゃんがお礼を言うと、莉奈が太陽のような笑顔で、


「いえいえ。どう致しまして。今度は、つーちゃんの好きな料理や、ナポリタン作っておくから楽しみにしててね!」


と、言ってくれた。その言葉を耳にした琴音ちゃんは、こくんと少し大きく頷いていた。


「じゃ、また明日な。おやすみ。莉奈。」


「…おやすみなさい。…莉奈お姉ちゃん。」


「うん!また明日ね~。おやすみ、つーちゃん。琴音ちゃん。」


そう最後に話して俺と琴音ちゃんは家へと帰った。



―自宅―

「ねぇ、琴音ちゃん。ついさっきの『莉奈お姉ちゃん』ってどういうこと?」


「…?…莉奈お姉ちゃんは、莉奈お姉ちゃんでしょ…?」


「へ~。そうですか…。」


「…?」


どうやらさっきの晩御飯で琴音ちゃんの莉奈に対する見方が変わったようだ。


こうして、俺と琴音ちゃんはお互い自分たちの部屋に戻った。



「ふぅ…。にしても今日は疲れたな~。」



部屋に戻った俺は、ベットの上でのんびりしていた。時計を見ると、夜の7時半を指していた。


「パソコンでもするか…。」


俺は、ベットから起きて、パソコンのところへ向かった。


「あ、メールがきてる。誰からだ?」


俺は、なんの疑いもなくメールを開けた。


そう、このメールこそがこの後起きる戦いの引き金になるのだった…。





続く

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