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第7話  「裕兄ぃはパパなの?  2」

あの日、俺は香澄から連絡を受けて、直接マンションに向かった。しかし、そこには瀬奈の姿はなかった。そして、友人に連絡をするとしばらくして繁華街に瀬奈に似た子がいるとの情報が入った。俺がそこへ向かうとちょうど中年のおっさんに絡まれているところだった。


「いい加減にしな!!」


「うるせぇ!!!き・・・さ・・ま・・・・・・・えっ・・・・う・・・わっぁぁぁあ!!」


そのおっさんは俺を見ると一目散に逃げていった。ふと両脇を見ると友人がいた。一人は警察官、そして、もう一人は近くの組の若頭・・・


「裕也!!ひさしぶり。」


「ありがとな・・」


「裕也さんの頼みなら、このくらいなぁ」


不釣合いな二人が顔を見合わせ俺の方を見ていた。


「じゃあ・・・また・・・今度な・・」


「ああ・・姪っ子さん・・・大事にしろよ・・・おっと・・あのおっさん早くとっちめねぇと・・」


こうして俺はこの二人と別れた。そして、瀬奈のほうを振り返った。


「裕兄ぃのバカ!!」


瀬奈はこう叫んで逃げていった。俺もすかさず瀬奈を追いかけた。ようやく、手を掴んだのが公園だった。必死で俺の手を離そうとする瀬奈。しかし、この手ははなせない・・


「バカ!!離してよ。離してってば!!裕兄ぃのバカ!!!バカバカバカ!!!」


俺の手を離そうと必死にもがく瀬奈がそこにいた。そして、手が離れてしまった。


「どうしたんだ―――――瀬奈」


「知ったんでしょう。」


「何を?」


「裕兄ぃがパパだってのことを」


「えっ?」


お・・・俺が瀬奈のパパだって?ちょっと待て・・・妹殿お前・・・嘘をつくにも程があるぞ!!い・・いくらなんでも俺が瀬奈の父親って事は、ありえないんだから・・・一体なんのことだ?俺はしばらく黙っていると瀬奈が続けた。


「最初から知ってたんでしょ。私が娘だってことを!!」


「な・・何を言ってるんだ?瀬奈!!」


「だから!!ずっと近くにいたのね?」


「瀬奈・・・勘違いだって!!」


「勘違いですって?何が勘違いなのよ。じゃぁ何故、私の恋人をするの?私と結婚できないの知ってたくせに。何が好きな人が出来るまで?最初から結婚できないことを知ってそんなことを言ってたのよね。」


「それは・・・」


ちがうんだ瀬奈―――俺は、思わず本当のことを言いそうになり、言葉を呑んだ。俺は・・・お前の恋人にもなれるし・・・お前と結婚も出来る。それに・・・おれ自身・・・


「やっぱり!!私は裕兄ぃの子供なのね!!そうなの!!ええ!?だったら何故最初から自分の子供とはっきり言ってくれなかったの?何故言ってくれなかったの?子供と認めたくなかったの?・・・・最初から・・・最初から・・・言ってくれた方が良かったのに」


「瀬奈・・・・」


「そうなのね・・・何故?本当のことを言ってくれなかったの。裕兄ぃのバカ・・・大嫌い・・・顔も見たくない!!」


瀬奈のその言葉に俺は衝動的にキスをしてしまった

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