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第5話  「二人は恋人・・・と言っても」

俺と瀬奈はあることがきっかけで恋人になった。とは言っても俺たちは恋人になれない。親戚以上恋人未満といった感じかな?実際、キスは頬までと決めていてそれ以上はしないとお互いで決めていた。それにしても今日は一体―――どうしたんだ?瀬奈の奴・・・俺が少し前のことを思い出していると、香澄が部屋に戻ってきた。


「一体どういうこと?」


香澄は俺の方をじっと睨んだままだった。そう睨まれても俺には、一体なんのことだか・・・


「俺が知りたい。」


「本当は、もう全てしたんでしょう?ええ?」


「何もしてないよ。」


「じゃぁ・・何故?瀬奈がキスするのよ!!」


香澄は怖い顔をして俺を睨みつけている。それにしても、瀬奈はなんでこんなに積極的なんだ?ひょっとしてオナニーを見たからか?というより、なぜ?あそこまで?俺達結婚できないのを知っていて?あの時も大変だったよな?


「何・・ボーッとしてんのよ!!」


「おおっ!!こわ!!」


「何よ・・」


「何かあったんだろう・・」


俺の言葉にしばらく黙り俯く香澄――――やはり何かあったんだ。


「実は・・・瀬奈にもうお兄ちゃんの恋人をやめろって叱ったのよ。」


そんな・・・また・・瀬奈が傷つくことを・・・・


「だいたい、お兄ちゃんが悪いのよ。いい年こいて、瀬奈の恋人をやるなんて!!何歳だと思ってるの自分?いい加減にやめてよ。恋人ごっこ・・」


恋人ごっこときたか俺としては、最新の注意を払って瀬奈と付き合っているつもりなのに。


「それとも?・・・本当にロリコンなの?」


妹よ・・・またそこへ戻るのか?俺は必死で否定した。


「何故、話がそこへ戻るんだ!!」


「じゃぁ・・どうして未だに瀬奈とお風呂に入ったりするのよ。」


「あれは・・・いつもセナが後から入ってくるだろう。」


「本当かしら・・」


しばらく俺を軽蔑の目で見ている香澄・・・いい加減にしてくれよ。俺だって、今のままはよくないってわかっている。しかし、瀬奈の気持ちを考えると・・・結婚できない俺達が恋人をしてるんだぞ・・少しは理解してくれ・・妹殿


「知ってるんだろう?瀬奈は俺と結婚できないこと」


「そうよ・・・あの時は大変だったんだから・・・」


そうあれは2年前のある日、瀬奈がまだ6年生のときだった。仕事中にもかかわらず俺の携帯が急になった。よく見るとそこには瀬奈の文字が、なんで今頃・・・そう思う俺は事務所を出て、携帯をとった。


「もしもし・・瀬奈・・今・・」


仕事中と言おうとしたが瀬奈の怒るような声がしてきた。


「知ってたでしょ。」


「えっ」


「知ってたでしょ」


「何を・・」


「私達、結婚できないこと」


「えっ?」


「バカ!!」


「せ・・瀬奈!!」


瀬奈はバカの一言叫んで携帯は切った。俺の耳にはツーツーという不通の音声が聞こえていた。私達、結婚できないこと・・・か 当然だ、叔父と姪は結婚できないのだから、俺はてっきり・・・確かに俺に会うたびにお嫁さんになるって言っていたけど、おれ自身は、最初からわかっていたこと瀬奈も大きくなれば、俺よりいい男を見つけるだろう―――そう勝手に思っていた。携帯をたたんだ瞬間、また携帯がなった。今度は香澄からだった。


「もしもし・・」


「香澄か・・・どうした」


いつになく香澄の声が震えていた。


「瀬奈が・・・瀬奈が・・・家を飛び出したの~!!」


「えっ?」


「わかった・・・」


俺は仕事を切り上げ実家に向う電車の中、瀬奈からメールが入ってきた。


バカ!!うそつき!!


確かにうそつきだな俺は、お嫁さんになると言われてわかったと言っていたのだから

さて?多分瀬奈はあそこだろう・・・そして、俺はマンションにつくと部屋の中から瀬奈の泣き声が聞こえた。


「瀬奈・・・」


「近づかないで・・・うそつき」


「瀬奈・・」


俺は瀬奈を抱きしめた。


「うそつき!!うそつき!!うわぁぁああ~ん」


瀬奈は俺の胸を何度も叩き泣き崩れた。しばらくして、落ち着いた瀬奈。


「裕にぃ!!私と結婚できないって・・知ってたんでしょ」


「ああ・・」


パチン!!


「バカ!!うそつき!!」


そう言って瀬奈は俺の頬を叩いて、瀬奈は俺の方をじっと見つめていた。そして、ため息をついて


「じゃぁ・・私・・・一人ぼっちなの?」


そう言って瀬奈は再び鼻をすすり始めた。瀬奈一体内を言ってるんだ?何故お前が一人ぼっちなんだ?瀬奈は一体何を言いたいんだ?


「瀬奈は、一人ぼっちじゃないよ。」


「だって・・・だって・・・血液型・・・」


「えっ?」


血液型って一体どういうことだ?しかし、瀬奈の次の言葉を聞いて驚いた。


「A型なの――――私だけ」


「どういうことだ?」


瀬奈の血液型がA型ということは俺は知っている。だから、それが一体何を意味しているか。まったくわからなかった。


「A型なの・・瀬奈だけ・・・」


瀬奈だけ?ちょっと待て・・・それってほかは皆違う血液型って事?


「パパはO型・・・ママはB型・・・お兄ちゃんはB型、そして、優奈はO型・・・A型は瀬奈だけなの・・・」


「しかし・・」


俺は言葉を出すのを戸惑った。しかし、すぐに瀬奈が話かけてきた。


「パパとママからA型は生まれないの・・・だから・・だから瀬奈はもらわれ子だって。」


瀬奈は再び泣き出した。


「誰がそんなことを」


「お兄ちゃん!!」


「竜の奴、今度お仕置きだ!!」


「私・・・それでもよかったのに・・・けど・・けど・・裕にぃとも結婚できないなんて・・・」


俺の腕の中で泣き続ける瀬奈・・・とうとう泣きつかれて眠ってしまった。瀬奈の寝顔はまだ泣いていた・・・お前質問はしなかったんだ。養女は違うんですかと・・・・まぁ・・いいか・・・そんな時香澄から連絡が入ってきた。


「もしもし・・・瀬奈は?」


「いるよ・・ここに」


「かわって!!」


「もう寝ているから――――今日、俺のところに泊めるから・・」


「お兄ちゃんどういうこと?」


「瀬奈が血液型のことを知っている。」


「どうするの?」


「血液型は俺から説明しとくから、たまにA型が生まれると」


「いっそのこと本当のことを言う?」


「瀬奈がもたんだろう・・・」


「うん・・わかった・」


頬に涙の後が残る瀬奈の顔を俺はタオルで拭いて、俺のベットに寝かせた。そして、俺がベットから離れようとするとぎゅっと俺の服を握っていた。しかたない・・・俺は瀬奈と一緒に寝た。



翌朝、瀬奈の可愛い寝顔が横にあった。俺が少し体を動かすと瀬奈は目をぱちりと開けて俺を見た。しばらく固まる瀬奈・・・


「おはよ・・・」


「・・・おはよ・・」


「よく寝た?」


うんうんと頷く瀬奈、まだ状況がわかっていないようだった。しばらくして、がばっと起き上がった瀬奈、俺から少し離れていた。


「瀬奈」


「はい・・・」


「おばあちゃんの血液型知ってるか?」


「ううん」


首を横にする瀬奈・・・


「A型だ・・」


「でも・・」


「おばあちゃんか、おじいちゃんにA型があった場合、瀬奈はA型になる可能性はあるんだよ。」


「えっ~!!」


驚いた瀬奈は次の瞬間悲しい顔になった。


「でも・・・」


「でも?」


「裕にぃと結婚できない・・・」


俺は瀬奈の言葉に戸惑った。瀬奈・・・ごめん


「裕にぃと結婚したいよう」


瀬奈は俺にしがみついてきた。俺は苦し紛れに答えた


「瀬奈が好きな人ができるまでの恋人をしてあげよう。」


「もし出来なかったら。裕にぃをずっと好きだったら?」


俺の胸の中で瀬奈は俺の方を見て、服をゆすった。


「じゃあ、瀬奈が恋人が出来るか、俺と結婚できるようになるまでは、俺が恋人でいてあげるから」


「ホント?裕にぃと結婚できるの?」


「それは、もしもの話だ・・・」


「えっ~!!」


瀬奈は、膨れてしばらく駄々をこねた。そして、何か思いついたのか


「じゃぁ~恋人の証明をしてよ。」


「証明って・・・・」


どうしたらいいんだ?指輪をあげるわけに行かないし、どうしたら?俺が迷っていると


「キスして!!」


「え?」


「だから・・キス・・・」


「わかったよ」


俺は瀬奈の頬にキスをした。こうして瀬奈は、元気になった。


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