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第11話 「墓前のキス」

このことを聞いた私―――――しばらく、何も言えなかった。本当の娘のように育ててれたパパ。ママ、恋人のように接してくれた裕兄ぃ私の愚痴を影で聞いてくれた真澄さん、そして、いつも暖かく迎えてくれたおじぃ、おばぁ――――気がつくと目から涙が溢れていた。手で顔を覆い泣き崩れそうになる私を裕兄ぃがそっと抱きしめてくれた。そして、


「俺がついているから・・・・」


そう耳元でささやいてくれた。しばらくして、涙を手で拭いてママの顔を見たとき素直に言葉がでた・・・


「ママ・・・ありがとう」


その言葉を聞いてママの涙目になりながら私を抱きしめてくれた。


「これからは、しっかりするのよ。」


「うん・・・」


そんな時だった真澄さんが変なことを言った。


「アニキ!!瀬奈と結婚するんだったら、ちゃんとご両親に挨拶しなよ・・・それと、婚約者のあかねさんにも許可をもらえよ。」


「そうだな・・・」


そう言って裕兄ぃは、墓前で手を合わせた。私もあかねさんへの許可と両親への報告をと急いで並んで手を合わせた。裕兄ぃと私が立ち上がりが振り返ると真澄さんの顔がにやりとしていた――――嫌な予感・・・真澄さんはパンと手を叩いて、


「さぁーてと、ここで誓いのキスをしてよ。」


「「ええっ!!」」


私と裕兄ぃは驚きの声を上げた。ま・・・真澄さんなんことを言うんですか・・・とママを見ると片手で顔を抑えあきれて俯いているし~ってことは、止める気ないの?


「真澄・・いくらなんでもなぁ~」


「そ・・そうよ!!」


ママ助けてとママを見ると目をそらした。ええ!?と驚いていると


「キスぐらいいいじゃない・・・全部やったんでしょ・・」


ええ?ママ~!!!真澄さんの顔は満面の笑みだし・・


「さぁ~お母さんの許しも出たし、さあ~誓いのキスを~」


私は裕兄ぃをみると困った表情をしていたがママがさらに意地悪なことを言った。


「キスしないと結婚みとめないわよ。」


裕兄ぃはため息を付いて、私の両肩を持った、えっ?するのここで?


「瀬奈・・・大丈夫か?」


裕兄ぃのやさしい瞳を見ていると吸い込まれそうと思ったら唇が重なってきた。うわ~と心の中は大爆発していた。唇が離れて裕兄ぃをジーと見つめていると、ママが変なことを言った。


「まぁ~お熱いこと・・・」


「ねぇ~」


「ところで・・俺・・・来月からこっちの勤務なったから・・・」


裕兄ぃ・・・今なんていったの?


「俺こっちに戻ってくるから・・」


やったぁ!!これで一緒に暮らせると思ったらママが一言


「だめよ、結婚するまでは・・・一緒に暮らさせません」


す・・するどいママ・・・するど過ぎるてっば・・


「えっ~!!」


「ところで?お兄ちゃん?」


私を無視するママがニヤリとしている―――――って事は何かあるの?


「私をお義母さんと呼んでよね・・・」


「えっ?」


「言わないとね少なくとも結納と結婚式のときくらいはね・・」


「わ・・・わかったよ・・」


しかたなく答える裕兄ぃ・・・そうなんだ。ママが裕兄ぃのお義母になるの?ってことは、私は・・・えっと?ん―――?ママのお義姉さんなの?


「ママ!!」


「何よ、瀬奈!!」


「違うでしょ。お義姉さんでしょ。えへへ」


やった~ママの顔ったら、本当に困ってるし~!!!


「ちょっと・・う~ややこしい!!!」


「けど・・瀬奈も竜也や優奈からおばさんになるのよ」


「えっ!!!」


真澄さん・・・なんてことを・・・あ~!!!やだやだおばさんになりたくない!!!そう思っていると


「まぁ体は、女になってるしね」


またまた、もう真澄さんいい加減にしてくださいってば・・・


「そおねぇ~」


ママまで・・・


「ちゃんと避妊はするのよ。結婚するまでは」


ママってば、本当に・・・・






あれから1年が過ぎた―――――私は今墓前にいる。ウェディングドレスに身を包んで横には裕兄ぃと後ろにはママ・パパ。真澄さん。おじぃ、おばぁ・・そして、支えてきてくれた人たちと



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