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授業

「もう言うまでもないですが魔術はすべてに系統が存在します。そしてそれら系統には階級が存在します。高年部であるあなた方はこれら魔術の系統、階級をすべて把握して術式を組み立てて行かなくてはなりません。」


恰幅のいい女性教師が黒板に板書をしながら話している。


「アリスさん、上位魔術となる4大元素魔術をすべて答えてください。」


女生徒が指名される。


「はい。火、水、風、土の4つです。」


「正解です。それでは上位魔術のさらに上に位置する第1魔術は?」


「光と闇です。」


「そうです。この二つはウィザードでも使える人はほとんどいません。最上位に位置するといっても未だ解明されている事が少ない系統です。あなた達はまず一つでも多くの上位魔術を覚える事を目標にしていくとよいでしょう。そしてその目標はおそらく魔術師として一生の目標になります。」


授業が進んでいく中、ユラはヒナリアの横に座り、ヒナリアがメモしているノートに目を走らせていた。


「ねえねえ。使い魔くんは字とか読めるの?」


ヒナリアの逆隣に座っていた女生徒がユラに声をかける。ユラは一瞬ビクッとなりヒナリアの袖にしがみつく。


「ああん。もう怯えちゃって可愛い。」


女生徒は頬を赤くしてユラに詰め寄ろうとする。


「ミレイさん。あまり怖がらせないでやってくださいますか?まだ環境になれていないのです。」


「そうなんだあ。というか、この子ってやっぱり魔族なのかな?でもそれにしては姿が人間そっくりだし―」




「ミス・ミレイ。私の授業はそんなに退屈ですか?」


前方から教師の声がかかる。


「あ、いえ、すみません。」


ミレイは好奇の視線中断し、黒板に目を向ける。



「あとで詳しく話聞かせてね。」


小さく小声でミレイはヒナリアに呟いた。


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