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第一話【Scene9:初めての対戦授業】
数日後。レオは「模擬バトル授業」に参加させられていた。
実戦形式で行われるこの授業は、魔導士としての適性を見極める試練。
レオの番は、後の方なので1人ポツンとバトルを見ていた。
火花が散り、水が綺麗な弧を描き飛び出す。どの生徒も大抵は良い血筋の家系なので、魔導書と契約する前に、華麗で、まるで芸術品のようだった。見惚れているとあっという間に自分の番が来てしまった。
「第七組、レオ・クラフト vs カイル・ヴェルナー!」
対戦相手は、貴族の御曹司。魔導書は《雷撃のフラム》、A級の攻撃特化型。
「ふっ、最下級の“壊れた本”とやらと戦えだなんて、学院は私の実力を舐めているようだ。勝つしか選択肢はないだろう」
そう言って余裕たっぷりの笑みで近づいてくるカイルに対し、レオは構えず、ノクスを静かに開いた。
「……作戦あるか?」
『ある。“三手先”を読むだけで十分だ』
「三手先?なんだよそれ?」
『まあ、手をこまねいて見てるが良い』




