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妻を狐と疑う男の話

作者: 徒華

妻が狐かもしれない。

変な目で見ないでくれよ。

疑い始めたのはここ最近の話では無い。

そして別に俺もおかしくなった訳じゃない。

おかしく見えるか?

でも誰からも狐憑きなんて言われることもないし自分でもそうは思わないんだ。

妻は人間に見える。

普通の可愛らしい人間だ。

目はつり目で狐饂飩が好きな人間だ。

そんなことだけで狐って疑うのかって?

いやいやそんなことあるわけない。

確かに狸饂飩を食べようとすると自分の揚げを乗せて狐饂飩にしたり俺がたぬき顔の女優を可愛いなんて言った日には一日中不機嫌だったりするがそんなの可愛いこだわりや嫉妬じゃねえか。

じゃあなんで疑うのかって?

最近妻の様子がおかしいからさ。

いやぁ夜に居ないことが多いんだ。

は?浮気?嫌なことを言うねぇ。

それなら狐に化かされてる方がマシだな。

しかも夜には家の近くや中で蛍みたいな光?が見えるんだよ。

狐火って言うのか。へぇあんた物知りだなぁ。ってここでも狐か。

よく子どもの周りを飛んでるんだけどな。

あぁ。言ってなかったか。

子どもがいるんだ。狐の子は頬白とはよく言ったもので妻に見た目そっくりで可愛いんだよ。

狐饂飩が大好物だ。

でその子も光をみるときゃっきゃ言ってるんだよ。

だから悪いもんじゃねえんだろうな。

あーあと力?とか信仰?が足りないとか言ってたなぁ。

なんなんだろう。

そういえば狐火とかいうのは昔、結婚式のときにも見たよ。

ウチは京の都であげたんだけどよ。

有名な送り火みたいに山にぼうっとした光が着いてたんだ。

その日はあいにくの雨というか狐の嫁入りで俺も親戚もびっくりしちまってよ。

その時の妻?顔が引きつってたかもな。

神社か?いや普通にチャペルにしたよ。

最初どうする?ってなったが何とも和の家や神が苦手らしい。

なんとも和の家は狐窓が嫌らしく神は畏れ多いんだと。

俺の実家にも狐窓があるんだが怖がってたな。

「見えては嫌なものが見えそうで。」ってな。

さっきの話に戻るけどよ信仰って神と関係ありそうだよな。

狐の神っていたっけ…?

三狐神?農業の神?へぇ。

俺なんて狐狗狸しか思いつかなかったよ。

確かにあれは動物霊の降霊に使うやつだけどよ俺のとこでは狐って言われてたぜ。

小学生のときにやったなぁ。

「俺は結婚しますか?」って言ったつもりが「俺と結婚しますか?」って言っちまってよ。

友達大爆笑よ。そしたら五円玉がはいに動いたからみんなでびっくりしたなぁ。

狐につままれたような顔してどうした?

え?いや、まさかな…。

そんなに気になるなら狐の窓で見てみればいいって?

嫌なものが見えちまったらどうする?

いや、妻が狐でもこれからも大切にするけどよ。

狐がついた言葉が何となく好きで書いてみました。

この間狐の嫁入りがあったからかもしれませんね。

知ってる言葉いくつありました?

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