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1-4: 幼女な使い魔?リリーの登場だ!

マスター?あっ、あった、マニュアルによると


【マスター、それは契約により、使い魔の主であって、魂のパートナーでもある、即ち魂で結びあう関係、その結果、使い魔はマスターとの絆で膨大な力を手に入れます。しかし、その強大な力と共に縛りも付くもの、マスターである者、契約を交わす使い魔は一単位だけ。また、契約する際、双方の同意がなければ、契約することは不可能です。だけど、契約解除に関しては、マスターが一方的に行われても問題なく、その際、すぐさまに他の使い魔と契約することも不可能です、再契約は解除成功してからの48時間後となります。】


ひとまず契約に関する部分読んだけど、まだ契約してないから、マスターではないか、そもそもたまごの状態で契約できるの?孵化してからするもんなのかな?マニュアルで一通り探した結果、書いてないんだ。たまごとは言え何か知ってるかもね、ちょっと聞いてみるか。


「その、俺たちまだ契約交わしてないからマスターじゃないね、でもちょっと聞いてみたいことあるけど、いいかな?」

「はい、何でしょう?」

「えっと、たまごの状態で契約できるのかなって、ちょっと疑問で、それでワンチャンたまごさん何か知ってるのではって思った」

「この状態での契約は可能となります」

「そうなんだ、教えてくれてありがとう」


とりあえずできるじゃあできるみたいだけど、でも次の問題が本番だ。


「じゃあ、たまごさんは、その、俺と契約したい?」

「…」


え?無言?まさか『したくないわ、この変態!』的なパータンはないよな、って思ってたら。


「契約、します」


ふー、焦った。


「…そっか、じゃあ契約するね」

「はい」


契約するって言うものの、結局どうやってやるんだ!!マニュアルに書いてない?どれどれ…


「マスター、手をてっぺんに、そして名付けて」

「それだけでいいの?」

「はい」


意外とあっさりっとできるもんだね契約って、でも知らない相手だし、しかもたまごにいきなり名付けてって言われてもなー、一応女の子っぽいけど、どうしよう。さっきはたしかたまごの底にコウモリのマーク見たな、コウモリと女の子か、やっぱかわいい名前の方がいいかな?んー。


「リリー」


思わず囁きが漏れて、そしたら眩い光がして、たまごが、いや、リリーが殻を破って俺の前に現れた、何故かゴシックドレスに似てる服を着た小さい女の子だ。


「初めまして、マスター、これで契約は無事に終わったのです」

「幼女?」


あっ、やっべ、思ってたより幼女タイプだからつい変なこと言っちゃった、別に嫌とか全然ないけど、一応心がおっさんのままだから、いくら外見がただ八歳の男の子とは言え、なんかやばいことしてるみたいで妙に怖い。


「幼女じゃありません!こう見えて200歳です!マスターこそ、子供に見えるね」

「使い魔にとって200歳は上の方なのか下なのかわからないし、それに今の俺の体はまだ8歳らしいから、そりゃ子供に見えるでしょ?」

「さあ、どうでしょうね、他の使い魔さんあんまり見たことないからうまく言えません。でも今の体ってどういうこと?マスターはロボットなの?でも人間と何も変わってないみたいけど?」

「違うよ、俺は転生者だから」


しばらく一緒に歩きながら軽く説明した。


「そういうことなんだ、事情は分かりました、契約した以上これからはマスターのために精一杯頑張ります。よろしくお願いします、マスター!」

「そっか、リリー。こちらこそよろしくね。それよりなんか上手に話せてないか?」

「そんなことないです、元々お喋り上手なんですぅ」

「……」

「……」

「絶対違う!たまごの時こんな感じじゃなかったじゃん!」

「いいえ、違います!マスターの気のせいですぅ」

「はー、まぁいいや、元気そうで何よりだ。そういえばまだ俺の名前言ってないね、俺は風見…」


なんだろう、このちょっと嫌な感じ、前の世界で散々馬鹿にされがちな名前だけど、こっちの世界はきっと大丈夫だ……っだなんて絶対にないとは言えないよな、いっそのこと仮名でいく?どうせ俺が転生者のこと言っても誰も信じないし、新たな体と共に新しい名前にするのも悪くないけどね、別に誰も俺のこと責めたりしないし……


「マスター?」

「ううん、なんでもない。俺は風見満人だ、改めてよろしくな」

「かざみ、まんと?」

「うん、そう。風見満人」


初対面とは言え、この子は俺の使い魔だ、嘘をつきたくない。


「覚えました、マスターカザミ」

「えーっと、リリー、そのマスターの呼ばわりやめてくれないかね?」

「なんで?マスターはマスターでしょ?」

「そうだけど、恥ずかしいって言うかなんて言うか」


今までの人生でマスターって呼ばれたのは昔しげしげと一緒にメイド喫茶に行った時だけかな、たしかに俺はリリーのマスターだけど、やっぱ慣れないな。


「じゃあマスターのことはなんで呼べばいいんですか?」

「普通に名前でいいよ」

「わかりました、それでは満人様、これで大丈夫でしょうか?」

「うん、マスターよりかはましか」

「はい、満人様。そう言えば私たちは今どこに向かっているのですか?」

「そっか、まだ言ってなかったっけ、今はガルア様が言ってた座標に向かってる、ちょっと距離あるけど」

「なるほど、そのガルア様って言う者は先ほどお話した、満人様を転生させた神様のことですか?」

「そうだよ、おかげさまで今はこうやってリリーと話せるんだよ」

「マスターをくださったガルア様に感謝ですね」


ついにリリーが登場した!


追記:決してロリコンではありませんのでご安心ください。←この説明いる?

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