表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/25

1-12: 呪いのマントII

あのくそじじぃ!!こんな呪いの装備あげて何考えてるんだよ!やべぇ、まじでこのマント外れる気は一切ないけど、どうしよう?


「ただいま戻りました満人様!なになに?そのマント、かっこいい。でもなんで泣きそうな顔してるの満人様?」

「リリー~~~これ、外せないよ~~~~」

「あわわわ、とりあえずセフィーナさんお呼びしますね」

「うん、そうしよう」

「お呼びでしょうかご主人様?」

「早っ!まだ呼んでないのに?まあいいや、そんなことより今はこのマントを何とかしないと」

「メイドたる者、これくらい当然です。それはさて置き、これは……なるほど、状況は分かりましたけど、ひとまずお昼ご飯を召し上がってから。さあ、こちらへどうぞ」


セフィーナさんがいるとちょっと安心に感じるな、どこのくそじじぃと違って。マントのことはすぐに解決出来なさそうだし、せっかくみんながごはんを準備してくれたから、ちゃんと味わえないとな。


「ご主人様だ!」

「マーヤちゃんと、ほかのみんなもいるね」

「はい、勇者様が居た時からずっとこうしてみんなで食事することがほぼお決まりです、メイドとしては本当は別の部屋や厨房で召し上がった方が礼儀上望ましいかと、しかし勇者様曰く『みんなで食べた方が絶対楽しいだから!』でして」

「そりゃ料理を楽しむなら一緒がいいもんね、それでどこを座っていいのかな?席は多いけど、まだメイドさんたちの人数把握していなくて」

「ご主人様の席は窓側の真ん中で、お嬢様はその隣です。さあ、ご主人様、どうぞ座ってください」

「じゃあ、私はもう片方の隣に座る!」

「こら!マーヤったら、料理を運ぶのを手伝いなさい。申し訳ないですご主人様」

「いいよ、マーヤはここに座りたいなら座らせてな。あっ、俺も手伝おうか?」

「ふふ、勇者様もそうでした、止めても無駄だから。では手伝ってお願い致します」

「そうなんだ。ほら、リリーも一緒だよ」

「かしこまり!」


……


楽しい昼ご飯のあと、俺とリリー、そしてセフィーナさんは庭に出た、いよいよ本題に戻るね、どうやってこのマントを外せるのかっていう。


「セフィーナさん、さっきは状況は分かったっていってたよね、まだ何も言ってないのに何故分かったの?」

「《解析》っていう魔法を使っていました」

「《解析》?他人のステータスを見れるみたいな魔法なのか?」

「その通りです、もちろんステータスを隠したい、もしくは悪用にされないために。《解析》を防ぐ術もあります、それは《コンシール》と言う魔法ですが、また後ほどゆっくり解説いたします。」

「わかった、でもちょっと試したい、いい?」

「はい、まずはリリーお嬢様に試してはいかがですか?」

「私を覗きたいだなんて~満人様のえっち~えへへ」

「まだ何もしてないですけどリリーさん?てかちゃんと立っててよ」

「ちぇー、満人様乗ってくれない」

「うるせぇ、じゃあ行くよ。《解析》」

================================================================

名称:リリー

種族:悪魔

レベル:15

魔法属性適性:水、土、闇

魔力:53000

称号:使い魔、おてんば、幼女、忠心、闇の魔女の末裔

マスター:風見満人

固有魔法:《誘惑》《シャドーレイ》《フォームチェンジ》《エンドレスフィールド》

================================================================

「どうかな満人様?私のステータスちゃんと見ましたか?」

「バッチリだ、なんかいろいろと気になるけど、一旦置いといて。それでセフィーナさん、このマントはなんとかできそうか?」

「残念ながら、私の能力ではこの防具の呪いを解くことができません、本当に申し訳ございません。」

「……」

「ご主人様…」

「いいんだ、別にセフィーナさんのせいじゃないし、謝ることはないよ。外せないならしょうがないもんな、うん。こうなった以上考えなければことがあって、お風呂と寝る時はどうしたらいいかと」

「無視すればいいってリリーはそう思います」

「んー、寝る時はともかく、お風呂までマント着けてるのはさすがにキモ過ぎん?」

「でしたら、いい考えがあります。先ほど防具のステータスを覗いた時、たしかスキル一覧に“リサイズ”っていうスキルが書かれました、そのスキル発動すれば見た目上ひとまず解決できないでしょうか?」


もう一度装備の概要をよく見たら確かにスキル“リサイズ”があった、でもスキルってどうやって発動するんだ?マニュアルに書いてあるのかな?いや、マニュアルを読むより、セフィーナさんに聞いた方が早いじゃん。


「あの、セフィーナさん、このスキルって言うのはどうやって発動するんですか?」

「なるほど、どうやら実戦はまだ早いか、基礎から教えないとなぁ...」

「はい......」

「簡単に説明しますと、防具や装備に付与されたスキルの発動条件は主に二種類、魔力を持続的に使うのか否かです。例えば“炎属性付与”みたいなスキルは持続性で、このマントの“リサイズ”はおそらく一回きりのスイッチタイプだと思っています。それから魔法と同じく明確にスキルの効果を想像するですね、ご主人様ならすぐできます」

「へー、ちょっとやってみる」


リサイズだから大きさを変えれるスキルって合ってるよね、イメージイメージ、小さく小さく、頼むから小さくしてくれ!


「“リサイズ”」

「おー!す~ごく小さくなったよ満人様!」

「さすがです、ご主人様」

「本当だ、小さくなってる!」


同時にいつの間になぜか庭に全身鏡が置いてある、多分セフィーナさんが用意してくれたかな、メイドってみんなこんなにすごいなの?いや違うな、多分セフィーナさんだからこそだな。


「あっ、魔力をチェックしないと。えっと、魔力が減ってないみたいですけど、セフィーナさんこれって?」

「そっか、だとするとそれは専属スキルに違いないです。場所を変えて説明しよう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ