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【番外編】

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 ローレンスの故郷へとやってきた。

 ここの村人達は皆、動けなくなってしまっているらしい。


「これは……」


 村の広場へ足を踏み入れた瞬間、俺は息を呑んだ。

 そして、すぐに気付く。

 この異常性に。


「こいつは……」


「どうした?」


 そこには、奇妙な光景が広がっていた。

 まるで、世界そのものを切り取った写真の中に迷い込んだかのようだ。


 畑を耕す男は、鍬を振り上げたまま固まっている。

 井戸端で笑い合う女たちは、口を開けたまま静止している。

 手からこぼれ落ちた水滴さえもが、地面に落ちることなく、空中で宝石のように煌めいて止まっていた。

 完全なる静寂。

 風の音すらしない。

 時が、止まっている。


 俺は固まっている男の腕に触れる。

 石化といった状態異常ではない。

 肌は柔らかく、生きた人間の体温を感じる。

 目を見れば、潤んだ瞳がそのまま光を反射していた。

 瞬き一つしないだけだ。


 また、氷の魔法で体を凍らされているということでもない。

 今起きている現象について、俺は答えを持ち合わせている。

 これは。


「時間の停止だ」


「! それは……」


 ローレンスも感づいたようだ。

 他者の時間を止める。

 それは、かつて俺が使っていた、『時王の神眼クロノ・サイト』の効果そのものだ。


 敵は神眼持ちか。

 いや、それは考えられない。

 あれはもう封印された。

 使い手は居なくなったはずだ。

 この世に二つしかない『時王の神眼クロノ・サイト』。

 そのどちらもが、もう既に無くなっている。


 となると、また別の手段により、時間を止めたことになる。

 だが、ありえん。


 時を止める魔法は存在するが、長時間止めておくことは不可能だ。

 なぜなら、時を止める『時間停止タイム・ストップ』の魔法は、発動中も莫大な魔力を消費し続けるからだ。

 長く、この人達の動きを止めている時点で、魔法による現象とは考えにくい。


 そうなると、やはり脳裏をちらついてしまう。

 『時王の神眼クロノ・サイト』の存在が。

 あれは、肉体への負荷はあれど、発動に魔力はさほど必要としないのだから。


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