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【番外編】



 ローレンスからの依頼で、俺はデッドエンド村で起きている怪事件を解決しに行くことになった。


 俺には、未来を見通す神眼は、もうない。

 なので、犯人は誰で、原因をどう取り除けば良いのか。未来を先読みして解決……といった、反則チート行為はできない。


 現場を見て、推理するしかないな。

 ふむ……まあ、問題ない。


「着いたか」


 目の前に広がっていたのは、まさに「最果て」と呼ぶにふさわしい光景だった。

 切り立った崖と深い森に囲まれた、小さな集落。

 建物はどれも古びた木造で、屋根には苔がむし、壁は風雨に晒されて変色している。

 ドがつくほどの田舎村だ。文明の光など届きそうにない。


 だが、何より異様なのはその静けさだ。

 村人の話し声も、家畜の鳴き声も、何もしない。

 ただ、冷たい風が吹き抜け、古い家屋がギシギシと悲鳴のような軋む音を立てているだけ。


「……ふむ。人の息吹がまるで感じられないな」


「うむ……ついてきてくれ……」


 ローレンスが、その赤い瞳を伏せて俯く。

 故郷の変わり果てた惨状に、心を痛めているのだろう。小さな背中が、さらに小さく見えた。


 俺はガシッ、とローレンスの頭を掴み、乱暴に撫で回した。


「前を向け」


「アクトさん……ありがとう。励ましてくれて」


「ふん、勘違いするな。足下を見て、迷子になられても困るからな」


 俺の不器用な慰めだと気付いたのか、ローレンスの表情に少しだけ生気が戻る。


「ふふ……故郷の村で、迷子になんてなるわけないのにな!」


「……ふん」



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