【番外編】
俺はローレンスと一緒に、辺境の村、デッドエンドへと向かう。
「何があった?」
「実は……おれにもわからないのだ。村人達が……急に固まってしまって……」
ローレンスのやつが、珍しく暗い顔をしてる。
いつだって、どんなときだって、明るく笑みを絶やさなかったこいつが……である。
それは同時に、二つのことを意味していた。
超勇者(元だが)である彼では、対処できない事態であるということ。
……そして、ローレンスにとって、デッドエンド村の連中を、俺が思う以上に、大切に思っているということだ。
こいつは……孤児だった。家族が欲しいと言っていた。
……そんなこいつに、新しい……家族ができたんだな。
ふむ……。
「何をそんな暗い顔をしてる」
「え?」
「辛気くさい顔をするな。こっちまで、暗い気分になってしまうだろうが」
「アクトさん……」
「貴様はいつも通り、馬鹿みたいに笑っていれば良い」
俺がそう言うと、ローレンスは「ああ……」と察したような顔になり、少し……笑った。
「ありがとう、アクトさん。おれを励ましてくれてるんだな」
ふん……。
「アクトさんがいれば、大丈夫だな! うん!」
「まあ、俺だけでなんとかできるとは、見てみないとわからんがな」
「大丈夫だ! アクトさんがいれば!」
「……俺には時王の神眼がないんだぞ」
「そんなのなくとも、アクトさんはアクトさんだろうっ? おれは目ん玉がほしくて貴方のところにきたんじゃあないっ。アクトさんに助けて欲しくていったんだっ」
「……訳のわからんことを言うな、貴様は」
「わはは! 学がないからな!」
……ふっ。それでいい。おまえは、それでいいんだ。
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※12/27(土)
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