【番外編】
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
ある日のことだった。
この日は俺も仕事を入れず、妻になったフレデリカとのんびり過ごす予定だった。
「…………」
朝。俺は一人で食堂に座り、コーヒーを飲んでいた。
だが――いつもの時間になっても、フレデリカは姿を見せなかった。
ふむ。
何かあったか? 俺は立ち上がり、彼女の部屋へと向かう。
「フレデリカ。入るぞ」
「……はい」
その返事を聞いただけで、俺は悟った。
フレデリカの調子が、悪い。
今の俺には〈時王の神眼〉はない。
だから未来を読み、先回りして治療するなんて芸当はできない。
俺は静かにドアを開けた。
フレデリカはベッドの上で、毛布にくるまり丸くなっていた。
「……申し訳ありません、ダーリン」
「いい。そのままでいろ」
ベッドの上でぐったりしているフレデリカ。
いつもは、どんなに具合が悪くても無理して元気なふりをするこいつが、今日はこんなにも弱っている。
……相当、深刻な状態だと見ていい。
俺はすぐに治療院へ行き、治癒師を呼ぼうとした。だが――彼女が、俺の手を、弱々しく握った。
額に脂汗をにじませながらも、フレデリカはかすかに微笑む。……ふむ。
「……授かったのか?」
「ええ。やっと、二人目です」
やはり、そうか。
俺はそっと、彼女の腹に手を添える。まだ膨らんではいない。
「ママぁあああああああああ!」
突然、バタバタと足音が聞こえてきた。
娘のヘンリエッタが、勢いよく部屋へ駆け込んでくる。
「聞いたよママ! 具合悪いって!? 大丈夫? ケガ? 病気!?」
……俺もフレデリカも、娘に心配をかけてしまった。
親として、ちょっと反省だ。
「エッタ。ママは大丈夫だ」
「で、でもでもっ……顔色悪いし、ほんとに何か――」
「大丈夫だよ。何かあったとすれば……そうだな。おまえが“お姉ちゃん”になるってことくらいか」
一瞬、ヘンリエッタがぽかんと口を開けた。
だが、すぐに意味を理解したらしく――
「ママがおめでたってことぉおおおお!?」
【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】
新作の短編投稿しました!
タイトルは、
『現代最弱の退魔士、異世界を行き来できるようになり、最強唯一の魔法使いとなって無双する〜霊力のない無能は要らぬと実家を追放された俺、異世界で魔法を習得し現代に戻る。今更土下座されても戻りません』
広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!
リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。
https://ncode.syosetu.com/n1358kw/