【番外編】
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
……ロゼリアが俺に告白をしてきた。
普段から、俺への愛をささやいていた、彼女。
しかし、今の彼女からは、普段より一層、本気度を感じられた。
いつものように冗談ですわ、と言うことはない。
……本当に俺のことを、女として、心から愛してる。それが伝わってきた。だから……。
「すまない。おまえの思いには、答えることができない」
俺は本気には、本気で返す。
「俺はフレデリカを愛してる。彼女以外を、愛することはできない。だから、すまない」
確かに、この国では重婚が可能ではある。……だが。
「俺は、二人の女を、同じくらい、等しく愛することはできない。だから……俺はフレデリカ以外の女を娶らない。すまない、おまえに恥をかかせてしまった」
俺は、深く頭を下げた。
ロゼリアは「わかってますわ」と、答える。
「最初から、こうなることはわかっておりました。だから、どうか頭を下げないでくださいまし」
「…………」
俺の側に、ロゼリアがやってくる。
「本当に、不器用な御方ですね。そんなところが……好きでした」
目に涙をためながら、彼女が俺の前へとやってきて、微笑む。
「ありがとうございます、ギルマス。……決して、本心を他人に明かさないあなた様が、ここまでつまびらかに、ご自分の気持ちを明かしてくれたこと……心から……感謝いたします。あなたの、わたくしへの優しさが……」
そこで、堪えきれなくなったのか、ロゼリアが涙を流す。
手で、顔を隠す。俺は彼女に、何もしてやれない。今し方、俺は彼女からの愛の告白を断ったばかりなのだ。
俺は、何も言わない。ただ、待つ。ロゼリアなら、俺の知ってる、彼女なら……。
「ギルマス!」
ばっ、と彼女が顔を上げる。
目は、真っ赤に染まっていた。けれど、ちゃんと彼女は前を向いていた。
「本当に長い間、お世話になりました!」
……好いた男から振られて、心が傷ついただろうに。
彼女は……すぐに立ち直った。……うむ。
「ああ。達者でな、ロゼリア。おまえなら、この先も絶対大丈夫だ。俺が保証しよう」
俺の目には、もう未来を写す能力はない。でも、そんなものがなくとも、この強い娘の未来が、明るく輝いてることはわかる。
俺の言葉を聞いて、ロゼリアはうなずき、そしてきびすを返す。
「さようなら、ギルマス」
「ああ、さらばだ、ロゼリア」
……こうして、また一人、天から与えられし原石が、強い輝きを放ちながら、俺の手を離れていったのだった。
【☆★おしらせ★☆】
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【連載版】元悪役令嬢は、辺境でのんびり温泉に浸る~婚約破棄されたわたし、年上の辺境領主さまのもとに嫁ぐ。優しくて病弱な彼のために、【土地神】スキルで温泉を作ってあげたら、なぜか領地が大繁盛してました
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