番外編
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺からの追放宣言に、ロゼリアが涙を流す。
『あー! ギルマス-!』
いずこより女の声が聞こえてきた。
目の前に、小さな妖精が出現する。
「ミザリィ、久しぶりだな」
風の妖精ミザリィ。
ロゼリアとパーティを組んでいた妖精だ。
『ギルマス、あたしのこと覚えてたんだ』
「当然だ。ギルドの人間のことは、全て記憶してる」
過去も、将来の夢も、今の悩みも全部含めて知ってる。
それが人の上に立つものとしての、最低限身につけておかねばならないことだからな。
『ロゼリア様を泣かしたなっ!』
「まあな」
前はここでミザリィを怒らせてしまった。
だが……。
『なにかあったんですね』
と、ロゼリアに尋ねるミザリィ。
感情にまかせて、他者に当たり散らかしていた彼女はもういない。
『ツラいこと……じゃあないですよね。うれしそうです』
……ふむ。確かに。
「ええ、ええ……。なぜなら、望んでいたことですので」
ロゼリアは目元を拭って、俺の前へとやってきた。
「貴様は天与を追放される。この後どこへいって何をしようが自由だ。ああそれと……」
俺は懐から小切手を取り出し、ロゼリアに渡す。
「退職金だ」
『退職金がでる追放劇なんて、聞いたことないですけどぉ……』
とミザリィがあきれたようにそう言うのだった。
【☆★おしらせ★☆】
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