番外編
イランクスをギルドに再雇用することにした。
明くる日。
俺は執務室で書類に目を通してると……。
コンコン。
「入れ」
「失礼します♡」
フレデリカがニコニコしながら部屋に入ってきた。
その手にはお盆、そして紅茶のポットとカップが。
「お茶をお持ちいたしました」
「そうか」
「ええ♡」
そそくさ、とソファセットの前に、お茶の準備をする。
俺は立ち上がってソファに座ると、フレデリカがぴったりと、俺の真横に座る。
今まではお茶をだしたあと、立っていたこいつだが、今ではこうして一緒に茶を飲むようになっている。
「ああ……♡ 最高の時間の過ごし方です……♡」
「そうか」
俺はフレデリカの持ってきた新聞に目を通す。
この女は俺が茶をすすりながら新聞をよんでいるとなりで、ずっと座っている。
こっちをじーっとみて、ニコニコしてる。
「飽きないのか、貴様」
「ぜんぜん!」
「そうか。物好きだな」
「物好きでは無く、あなたが好きなのです♡」
ふん。変わった女だ。
「おれとけっこんできるのは、フレデリカ、おまえだけだぜ……♡ くふぅ~!」
「勝手に俺の心を代弁するな」
ふむ……。
俺は新聞を読みながら、気になる記事を見つける。
彼女も頑張っているみたいだが、苦戦してるようだな。
ふむ……。
「フレデリカ」
「はいはい♡」
「出かけるぞ」
すごく、嫌そうな顔をされる。
「なんだ?」
「マスター。もうあなたは引退したのですよ? もう少し、ゆったりしてもよいのでは……?」
「何もせずぼうっとするのは、性に合わん」
「そうですか……」
俺が立ち上がると、フレデリカも渋々とついてくる。
「それで、どちらに?」
「ロゼリアのもとにだ」
天与の原石のギルメンにして、Sランク冒険者、ロゼリアに、俺は会いに行くことにした。
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