番外編
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺がやってきたのは、ゲータ・ニィガ王国内にある奴隷鉱山だ。
ここではいろんな種族の、奴隷達(犯罪奴隷など)がいて、働いている。
「アクト様。あれを……」
「ああ」
一人の男が、奴隷達とともに汗を流していた。
白髪頭のおっさんだ。
見たことのあるおっさんだ。
当然である。俺を追放した男……イランクスである。
「イランクスさん! こっちにけが人が!」
「おう! 待ってろ! すぐいく!」
イランクスが仲間の奴隷の元へ駆け寄っていく。
そして、奴隷を軽々と背負う。
「すまねえ……イランクス」
「いいってことだ」
イランクスはけが人を背負って外、つまり、俺の近くまでやってきた。
彼は一瞬だけ目を丸くするも、そのまま俺の横を素通りしていく。
「まあ、失礼な人ですね」
フレデリカはフンッ、と鼻を鳴らす。
だが、この女はバカではない。イランクスが俺を、悪意を持って無視したのではないことくらい、わかってる。
知人への挨拶よりも、けが人の救護を優先させただけだ。
「それで、アクト様。本当に、【やる】のですか……? せっかくエドワード様から、もらったのに」
「いいのだ。別に俺は金に困っていないしな」
ギルド運営は娘のヘンリエッタに任せている。
彼女は自分の力でギルドを回せている。父である俺の経済援助なんて必要としないくらい、ギルドを大きくしてるのだ。
「ならば、俺が金をたくさん持ってても意味は無い」
「……左様でございますか」
「不服か?」
「いえ、マスターのご随意に」
そんな風に話していると、イランクスが俺の元へとやってきた。
応急処置を済ませてきたのだろう。
「久しぶりじゃな、アクト」
「ああ、貴様もな。イランクス」
イランクス。
元、【生え抜きの英雄】ギルドマスターにして、俺を追放した張本人。
そのときには、太っていたやつだが、今は痩せていた。
でもガリガリというわけではない。
無駄な筋肉がそぎ落とされ、引き締まった体つきをしてる。
「どうしたのじゃ? こんなところに」
「なんだ、貴様知らなかったのか? 今日からこの奴隷鉱山のオーナーが、俺になったということを」
「なんじゃと!? そうだったのか……。いや、まあそうじゃな。なにせおぬしは、世界を救った英雄じゃものな」
イランクスは俺の功績をしっている。
世間一般では、黎明の勇者ローレンスが魔王を討伐したとなってるが。
その影で、俺が世界を救ったことを知ってるのだ。
「なるほど、それで、新オーナーとして、奴隷達に挨拶をしにきたということじゃな?」
「まあ、そんなところだな。他の奴隷達を集めてくれ」
「わかった」
イランクスは俺に命令されても、嫌そうな顔をしていない。
精神的に成長したんだな、イランクスよ。
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