番外編 弱いとこ
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺はローレンスに付き合って、明け方近くまで飲んだ。
泊まっていけというローレンス。
だが、俺は家に帰ることにした。
今日、遅くなるとは言わずに出てきたからな。
駄犬が心配してるだろうと思ったのだ。
天与の原石の寮を出ると……。
「お疲れ様です、あなた♡」
「…………ふぅ」
駄犬ことフレデリカが、笑顔で立っていたのだ。
……まったく。この女め。
俺は彼女に近づいて、頬に触れる。
……すっかり冷たくなっていた。
「貴様……」
「まあまあ♡」
はぁ……。
まったくこの犬は、本当に犬だな。
俺が帰ってくるっておもって、ここで待っていたらしい。
ほんとうに……。
「ふぅ……」
がくん、と俺の体から力が抜ける。
ぽす……と何か柔らかなものが、俺を包み込む。
そこには、銀髪の美しいフェンリルが立っていた。
『ローレンスから、お酌されまくったのでしょう? マスターはお酒そんなに強くないのに』
「……ふん」
まるで、見てきたかのように、フレデリカが言う。
俺を背中に乗せた状態で、歩き出した。
この女、俺がこうなることを予測していやがったようだ。
ローレンスがバカみたいに飲ませまくること、そしてそれに付き合うこと、すべて……予測済みだったと。
だから、長い時間外で俺が来るのを待っていたのだ。
俺が、酔い潰れて動けなくなる前に。
「……根回しの良いやつだ」
「あなたに似たんですよ♡」
「……少し寝る」
「はい、おやすみなさい♡」
……こいつと結婚して、俺の中で変わったことが一つある。
弱い部分を、こいつにだけは、見せるようになったのだ。
こいつになら、どんな姿を見せて大丈夫。
そう……思えるように、なったのだ。
【★大切なお知らせ】
新連載、はじめました!
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