番外編 忠犬
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
娘にアドバイスをしたあと、俺はソファに座りながら、外を見やる。
リビングスペースの正面の壁は全面ガラス張りになっている。
そこから見える、観光地の風景。
光の魔道具で作られる、人工的な光は、まるで銀河のようであった。
フレデリカは俺の隣に座り、俺の肩の上に頭を乗っけてくる。
人が織りなす光の川を、俺たちは黙って見つめている。
今の俺たちの関係を、表現しているようだ。
世界が抱える大きな流れ。そこから、俺とフレデリカ、ローレンスもだが、外れてしまった。
古い世代の俺たちは、新しい彼女たちが作る流れを、遠くから見つめる事しかできない。
それを衰えた、とは思わない。役割とともに世代が交代した。それだけだ。
「あなた」
フレデリカが俺を見て微笑む。
マスター、と呼ばなくなったことに少しばかりの寂寥感を覚える。だが、それ以上に、愛する女から特別な呼ばれ方をすることを、うれしく思う自分もいる。
「なにをそんな、隠居爺さんみたいになってるんですか。人生はこれからですよ」
ああ。……カノジョの、言うとおりだ。
まだ終わりではないのだ。終わった気になってたが。
「死なないでね」
「馬鹿か。当たり前だ」
「よかった♡」
ん、とフレデリカが目を閉じて唇をつきだしてくる。こいつなりに俺を励ましてくれたのだろう。引退したことに寂しさを覚える俺を、まだまだだと。
まったく、俺はもうマスターではなくなったというのに、そばに付き添い、俺を励まそうとするなんて。
俺は唇を重ね、そして言う。
「たいした忠犬だな、おまえは」
【★☆★読者の皆様へ 大切なお知らせです★☆★】
先日の短編好評のため、
連載版、投稿しました!
タイトル変わりまして、
『転生した悪役令嬢が世界最強の魔術師になった訳~破滅エンドが嫌なので魔術を極めることにしました。主人公と攻略対象との恋路の邪魔をする気は毛頭ありません。なのにどうして私が全員からモテてるの?』
広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!
リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。
https://ncode.syosetu.com/n2005io/




