番外編 なお、強者
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺はフレデリカを連れ、獣人国ネログーマへと向かっていた。
馬車のなかでベタベタしてきたフレデリカが……。
ふと、真面目な顔になる。
「マスター」
「ああ」
俺も、殺気を感じることができた。
おそらくこの馬車を狙う、悪い輩ともうすぐ接触する。
「さすがマスター。神眼がなくとも、敵意を感知するとは。お見事です」
「相手が殺気をだだもれにしてるならな。この程度の雑魚なら、放っておいてもかまわんだろう」
馬車がガラガラと進んでいく。
森の近くを通りかかる。
一瞬、やつらは俺の馬車に襲いかかろうとしてきた。
だが、次の一瞬で……。
ドサッ……!
「マスター。倒れております」
フレデリカが窓から顔をのぞかせながらいう。
やれやれ。
「何をなさったのですか?」
「ローレンスのやつがやっていた。殺気を飛ばす技術だ」
「殺気……飛ばす?」
「武芸の達人が敵意を込めてにらみつければ、相手は気を当てられて気絶するそうだ」
俺はまあそこそこ腕の立つ方だ。
ローレンスと比べればまだまだだが。
しかしやつに教えてきた経験から、こうしてやつの技術をトレースすることができる。
「神眼の特殊能力ですか?」
「そんなたいそうなものじゃない。そもそも今の俺は神眼を使えん。ただ、俺はあの目でたくさんの物を見て、自らの物にしてきた。その貯金を使ってるだけさ
」
あの目は、見た物の技術を完全に盗むことができるようだ。
今神眼の時間停止などの機能は使えないけど、神眼状態だったときに見た物を、こうして再現することくらいはできる。
「さすがマスター。弱体化しても、なお強者とは。恐れ入りました」
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タイトルは――
『追放教室~勇者パーティをクビになった俺、田舎で念願のスローライフを始めた。流れ着いた追放者に適当に助言してたら、知らぬ間に伝説の教師になってた。今更元に戻れない、気づけば俺の学校ができてた…』
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