168.転機
【★☆★読者の皆様へのお知らせ★☆★】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
魔王ドストエフスキーの放った、直死の魔剣による一撃。
当たればローレンスであろうと絶対に死ぬ……。
だがローレンスは臆することなく、真正面から、それを受ける。
敵の剣が肩にめり込む。
ローレンスの鋼のような筋肉を前に刃は途中で止まる。
だが関係ない。
『ひゃひゃひゃーーーーーー! 直死の魔剣の一撃を受けたなぁあああああああああああ! 貴様は終わりだああああああああああああああああ!』
そう、攻撃が当たれば敵は死ぬ。絶対に。だが……。
がしっ……!
『ば、ば、馬鹿なぁああああああああああああああああああああ!』
ローレンスは直死の魔剣を肩にうけて、なお……生きていた。
『アリエンありえんあり得ないいいいいいいいいいいいいい! なぜ! わが魂を圧縮させて作った魔剣が! 絶対に死を招くのろいの刃が! 効かないのだぁあああああああああああああ!』
「なに、簡単な……ことだ! おれの……思いの方が、強い……!」
ローレンスはドストエフスキーの手を握る。
逃げようと、振りほどこうとしても無駄。
まるで大きな岩に刃が突き刺さったかのように固くて抜けないのだ。
「おれは……みんなの期待を、背負っている! 大事な人たちの思いが、この胸にある! おれの命はおれだけのものじゃない! 貴様一人の脆弱な一撃を受けても、おれは……死なん!」
ローレンスが魔剣を受けてなお生きている理屈を簡単に説明するならば、彼が超勇者だから。
人間を遥かに凌駕する代謝速度によって、魔剣からにじみでる即死の毒を、体に入る前に体外へと排出しているのだ。
だがそんな理屈はローレンスも理解していない。
彼が立っていられる理由は、今彼が発したことがすべて。
「くそっ! 離せ! くそ!」
魔剣からはどくどくと致死量の毒が流し込まれていく。
ローレンスは拳を握りしめて、ただ待つ。
己の師が、活路を見いだすその一瞬を。そして……。
「来た……!」
ローレンスは目を見開いて、渾身の一撃を、ドストエフスキーめがけて放す。
ただ力を込めて、殴る。それだけなのに……。
『げぼらぁあああああああああああああああああああ!』
ドストエフスキーは口から血を吐いたのだ。
「! ダメージが通った……ってことは!」
回復術師ルーナの瞳に光がともる。
ローレンスは力強くうなずいた。
「ああ! アクトさん……! やったのだな……!」
【★☆★とても大切なお知らせ★☆★】
新作投稿しました!
タイトルは、
『最強女勇者パーティのお世話係〜無能だからと魔境に置き去りにされた僕、史上最強のお姉さん達(生活力皆無)に拾われ同棲してたら世界最強になってました。今更帰れません、皆僕を手放してくれないので…』
ページ下部にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!
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