第7章 魔法訓練開始
1話の長さがいまいち定まらない…
模擬戦が終わった後は部屋で休憩になった。
休憩に際してジャッカルさんから魔法について書かれた本を借りておいたのでそれを見ることにしよう。
「ふむふむ。『雷属性は速度を重視したものが多いが、その分威力が他の属性より欠ける』…車だと初速が速い分最高速が遅いみたいなもんか…違うか?」
雷の魔法の概要の部分を読んでいるがなかなか難しい。
とりあえず簡単な知識を付けたら後は反復練習あるのみか。
「雷の初級魔法『エレキ』、武器や自身の体に雷をまとわせること…いきなり自分の体に雷をまとうなんて怖いことはできないから…」
とりあえず近くにある丁度いいものを探す。
このペンみたいなやつとかいい感じかな。
「このペンに雷をまとわせる…その雷は自身の体にある魔力で構成し、ペンにうつすことを意識…」
とりあえず瞑想のポーズをベットの上で行う。
模擬戦の時みたいに自身の魔力を認識し、それを手からペンに流す。
パチン!
「うぉ!?」
するとペンが光った…と思ったら光がなくなってしまった。
「流して終わりじゃなくて、そのペンにとどまるように意識するといい…のかな」
自分が何をしたくて、そのためにはどうすればいいのかを意識するのが大切なのかな。
自分の中のイメージを現実にできるっていうのはまさしくファンタジーな世界って感じだ。
「………」
意識をもう一度ペン先に向ける。
今度はペンに流した魔力を包みこむように意識してみよう。
「……お、いい感じだ」
するとペンの上半分が帯電している感じにパチパチ言っている。
なるほど…これなら魔力をまとうことによってペンだろうが木の枝だろうが武器にすることができる。
「すごいなぁ…さっきは無我夢中で魔法を使ってたけど、いざ実際に見てみるとできたっていう実感がわく」
あとはさっきも言ったように反復練習かな。
帯電する電気を増やしたり、より光ることを意識したり、長く光ることを意識したりと様々な試行錯誤を行った。
…1時間後、俺は急に意識を失った。
魔力を使いすぎたのか、いろんな疲れが出ていたのか…