第4章 魔法ってどんなものがあるんですか?
1話1話の長さをもっと長くしたほうがいいのか悩んでいます。しかし書き溜めが尽きるスピードが上がるのもまずい…
「まず、この世界の魔法についてだ」
今度は大学の講義室みたいな場所で先生と生徒(俺)の1対1の講義が行われる。
というか50人くらいは座れる場所に俺一人しかいないせいで、補習を受けてるみたいだな。まぁこの世界のことも魔法も知らない俺はまさしく補習対象だが。
「まずは魔法についてだ。この世界の魔法は8つの属性で構成されている」
「ふむふむ…さっき俺の魔力適性で『雷』って出てきたやつかな?」
「そうだ。『火・水・土・雷・風・光・闇』と、どの属性にも該当しない『無』で8つだ。基本的に最初に説明した7つの属性の魔法は適正がないと使用することができない。逆に無属性の魔法は魔力があればだれでも使うことができる」
なるほど…つまり俺が使える魔法は雷と無の二つだけってことか
「魔法はそれぞれ初級・中級・上級・神級の4つのランク分けがされている。神級はおそらく使えるようになることはないから上級までのことを覚えておけばいい」
「神級ってのは使えるやつがいないのか?」
「神級というのは魔法の才能を極めし物が己が命をかけて発動ができる魔法のことだ。慧殿が使えるようにはならないし、使って命を落とされては困る」
随分と物騒な魔法もあったもんだ。
「あとで雷の魔法と無属性の魔法について書かれている本を渡すので、時間があるときに読んでみてほしい」
「勉強はそこまで得意ではないけど大丈夫かねぇ」
高校でテストしても大体の教科が60点くらいしか取れない俺だが大丈夫か?
命がかかっているのだから死ぬ気で覚えなければ…
「次に慧殿が魔法を使えるようにするための儀式を行う」
ついに俺も魔法使いデビューの時が来たか…
「魔法だか何だか知らんが、強くなれるなら大歓迎だ」
この世界を救う…ためだけじゃなく、俺には強くならなければならない理由がある。
絶対に魔法を覚えて元の世界でも使ってみせる。そして…
「…絶対に殺してやる」