第19章 シャール防衛戦Ⅲ
前回のタイトルを派手に間違えているのに投稿するときに気づきました…修正をしよう
「はぁ!」
ライヤーさんの大剣による一撃で最後の魔物が倒される。
「ふぅ…どうやら終わったみたいだな…」
「はい…」
四方に広がっていたほかの騎士団の人と合流することが出来た。
探査の魔法が得意な騎士の人曰く、もう近くに魔物はいないそうだ。
「取り残された生存者がいないか確認に行こうと思う。勇者殿とライヤーは助けた民間人たちを守っていてくれ」
「「はい!」」
俺とライヤーさんは勢いよく返事した。
「…あれ…」
勢いよく返事をしたはいいが、足の力が抜けたようだ。
俺はその場で座り込んでしまった。
「無理もないさ、初の実戦だったんだ」
「そう…ですかね…」
今は立ち上がることもままならない。
少しこの場で休んでいこう。
「ジャッカルさんは勇者殿の状態に気づいていた。だから俺と勇者殿を残したんだろう」
「さすがですね…」
周りがよく見えている人だ。
伊達に近衛騎士団長なんてやっていないんだな…
「よいしょっと…」
ライヤーさんも俺の横に座った。
「さて、初めての実戦…どうだった?」
「そうですね…苦しかったし、辛かったですけど…なんか達成感もありました」
命あるものを自分の手で殺すことに対する嫌悪感もあったし、目の前の絶望をただ見つめることしかできない無力感もあった。
だが助けることが出来た命もあった、自分が強くなることを実感することが出来た。
いろいろと複雑な感じだ。
「そっか…俺たちの助けがほとんどだが勇者殿は初陣を生き残ることが出来たんだ。すごいよ」
そういって俺の頭をライヤーさんがなでる。
「…なんか照れ臭いですね」
「俺もこれが女性にできたらもてるんかなぁ…」
そういうライヤーさんの目は遠くを見ていた。
こんな戦闘が終わった後もライヤーさんは変わっていなかった。
こんなに疲弊している俺といつもと変わらないライヤーさんがあまりに対照的で俺も笑えてきた。




