第12章 近衛騎士団訓練場到着ですが、また模擬戦です
文章の区切りがうまくいかない…
「基本的には俺たち近衛騎士団の訓練に参加してもらう形になる」
ジャッカルさんは他の仕事があるとのことで別行動になった。
そして俺とライヤ―さんは近衛騎士団の訓練場に向かうことになった。
「近衛騎士団には剣術が得意な奴がいれば魔法が得意な奴もいる。ちなみに俺はどっちもある程度使えるぞ」
「別に聞いてはいないのですが…」
器用貧乏ということだろうか。
「俺もまだまだほかの騎士に学ぶことが多い。それを一緒にやってくことによって俺も勇者様も強くなっていく」
「互いに切磋琢磨って感じか…」
訓練を担当とは言っていたが基本的には近衛騎士団の人全員が俺を強くしてくれるようなもんかな…
「今日はとりあえず近衛騎士団の訓練場の案内と俺と一緒に訓練だな」
「はい」
そうこう話しているうちに近衛騎士団の訓練場に到着した。
「おー…」
そこには50人くらいの男女が訓練をしているところだった。
素振りをしているもの、走っているもの、魔法を使っているものなど多種多様だった。
「すげぇ…」
その光景に圧倒された。
俺がいた世界でも徴兵制がある国はあったが、それは自身とは関係ないことだった。
そんな俺の目の前に広がるのはまさしく軍団の訓練だった。
「スパーダ王国の中でも特に優れた連中が集められてるからな」
そんな俺の横で自身のことのように誇っていた。
「まずは魔法の訓練をしている連中に挨拶してくか…」
そういって歩みを進めるライヤーの後ろについていき、各グループのリーダーに挨拶をしていった。
「へぇ…あのへっぽこライヤーが勇者様の訓練担当なんて出世したわねぇ」
「まぁすべての分野で及第点を出すことができるライヤーであれば大丈夫だろう」
「器用貧乏だが真面目だしな。まぁがんばれよ」
挨拶するたびにライヤーさんがいじられるのを見れるのに対し最初は面白かったが、回数を重ねるたびに哀れに思えてきた。
「ははは…皆にはいろんな迷惑かけたから否定できない」
そういって肩を落とすライヤーさんであった。
「とりあえず模擬戦するか。今の勇者様の力も知りたいし…」
「慧でいいですよ。よろしくお願いします」
そういって俺に模擬剣を渡し、互いに距離を取る。
ライヤーさんは、自身の大剣を背中に付けたままで模擬剣を構えていた。
「まだ魔法を使うのに時間がかかるので少し待ってもらってもいいですか?」
「わかった。準備ができたらいつでも来てくれ」
ライヤーさんから了承も取れたので、意識を自身の魔力に集中する。
「お、勇者様とライヤーの模擬戦か」
「にしても勇者様もう魔法使えるのか…」
「噂だと魔力数10万らしいわねぇ」
「さすがは勇者様って感じだな」
…何か野次馬が集まってきているような気がするが、そんなことは気にしない。
「ふぅ…いくぞ!」
「もう終わったのか!?ってうわ!」
手足と模擬剣へ魔力を込めることが終わったので俺は一気にライヤーさんに切り込んだ。
ライヤーさんがだいぶ驚いていたようだが気にしない。
「昨日魔法を使えるようになったとは思えない準備と切込みの速さだ!やはり勇者様である慧様には才能があるなぁ!」
そんな俺の切込みをライヤーさんは魔法で強化した模擬剣で受け止める。
だが受け止められるのなんて想定済みだ。
「『ライトニング』!」
「!?もう放出系の魔法も使えるのかよ!」
ライトニング…雷の初級魔法をライヤーさんに向ける。
だが、これはあくまで距離を取るためのもので威力はそこまで出ていない。
「次は武器に雷の魔力を込めて突っ込む!」
「強化だけでなく付与もできるのか!」
先ほどよりも早くライヤーさんに突っ込む。
「動きが直線的すぎる!…!?」
「それは昨日言われている!」
動きが直線的すぎると言われたからといっていきなり直すことなんてできない
だから…
「上下の動きを入れてみました!」
「滑り込み!?」
突然俺がスライディングをしたことに驚き、それでもジャンプすることでライヤーさんが躱す。
だがそれは悪手だ。
「空中なら躱すことできないよなぁ!『ライトニング』!」
倒れこんだ状態で俺は先ほどより魔力を込めたライトニングを放つ。
「くぅ!」
ライトニングはライヤーさんの左腕に直撃した。
「一連の動きは見事だが…如何せん威力不足だな!」
だがもともと鎧を着ているライヤーさんには大して効いていないらしい。
左手はややしびれているらしいが、今の模擬戦にはそこまで影響はないらしい。
立ち上がろうとしている俺に対しライヤーさんが剣を振りかぶる。
「くそっ!」
カァン!!
俺はその剣を受け止めるが、やはり力負けしてしまう。
「今の動きは驚いたが、まだまだ経験不足だな!」
「そんなの俺が一番よくわかってるよ!」
何とか受け流しもう一度距離を取る。
仕切り直しだ。




