ブラッド・ボアル (PS2 ヴィーナス&ブレイブス)
☆自分らしさを失わないということ☆
「ビーナス&ブレイブス」は、
世界を滅ぼす魔物と、
世界を救う使命を与えられた騎士団との戦いを描いたファンタジーです。
その主人公である「ブラッド・ボアル」は、
ある事件をきっかけに不死の体となっていて、
女神アリアより、騎士団を率い、
100年間魔物と戦うことを運命づけられます。
女神アリアと不死の騎士ブラッドの間には、大きな溝があります。
女神は魔物を倒すことを最優先とし、
そのために最も効率的な手段を取ります。
戦果をあげるためならば多少の犠牲など気にもとません。
また、騎士団の中でも実力の無い者は、
容赦なく切り捨てることをブラッドに強要します。
例えそれが、身寄りのない若い騎士や、
愛し合う夫婦の片方だけであっても、例外ではありません。
仲間思いのブラッドは、
それが世界を救うことにつながると頭では判っていても、
なかなか実行することができず思い悩み、
やがて二人の間には確執が生まれていきます。
そんな折、決定的な事件が起きます。
山の向こうの大きな街で魔物が復活すると知った女神は、
騎士団にこれを倒すよう命じます。
街に向かうルートは二つ。
一つは山を迂回する安全なルート。
もう一つは、厳しい冬山を超える危険なルートです。
魔物の復活は近く迫っており、
時間のかかる迂回ルートでは到底間に合わないため、
女神はためらうことなく、騎士団に冬山を越えるように命じました。
山の吹雪は予想以上に強く、
しかも行軍中も幾多の魔物に襲われ、
騎士団はすぐに疲弊してしまいます。
しかし、時間の無い騎士団にはわずかな休憩も許されませんでした。
そしてついに、騎士団の中で最も若いシスターの少女が、命を落としてしまいます。
ブラッドは仲間を守れなかったことを激しく後悔し、
女神に言います。
「もうあんたの言うなりにはならない!
俺は俺自身の意思で戦う。
同じ後悔するなら、自分で選んで、後悔したいんだ!」
その後、ブラッドは自分の思うように戦い、
やがて女神もブラッドの思いを認めるようになるのでした。
職場において、上司の考えが理解できないということは、よくあることです。
あなたにはあなたの考え方、やり方があるにもかかわらず、
それを無視し、上司は自分の考え方、やり方を押し付けてくる……。
会社は組織ですから、上の命令に従うのは当然と言えます。
しかしそれは、自分自身を抑えることとは別なのです。
他人の言うままに行動し、失敗したとしても、
「これは自分のせいじゃない」という言い訳に逃げやすくなり、
失敗を教訓として生かすことができなくなります。
しかし、自分の考えで行動し失敗したならば、
「どこが悪かったのか」と振り返り、
自分を成長させることができるはずなのです。
ですが、先にも述べたように、
会社は組織であり、上からの命令には従わなければならず、
勝手に行動することは許されません。
まずは、ブラッドのように、自分の意思を主張することから始めましょう。
あなたの熱意を見れば、
やがて上司もあなたのことを認めてくれることでしょう。