マーカス・フェニックス (360 ギアーズ・オブ・ウォー)
☆行動することが、言葉を重くする☆
「ギアーズ・オブ・ウォー」は、
地底人ローカストと人類の戦いを描いたSF作品です。
その主人公、「マーカス・フェニックス」は、
人類の兵士の1人で、
かつて部下や戦友から絶大な信頼を得ていた英雄でした。
しかし、父親の命を救うため上官の命令に背き、
職務放棄の罪を着せられ懲役40年の刑を受けます。
が、戦争の激化にともない釈放。
初めは二等兵でしたが、上官の戦死によって昇官。
やがて軍曹となり、チームを指揮して戦うことになります。
前回紹介した「HALO」シリーズの「マスターチーフ」と似ていますが。
部下に明確に指示をする立場にあるという点で大きく異なります。
とは言え、マーカスのチームは全員優秀な兵士なので、
いざ戦闘となると、彼が特別指示を出さなくとも、
各々の意思で的確に行動します。
たまたまマーカスがリーダーという立場にあるだけで、
他の人がリーダーをしても、
あるいは、最悪リーダーなどいなくても、
十分チームとしては成立すると思われます。
しかし、全員が優秀な兵士であるがために、各々個性が強く、
意見が対立することも少なくはありません。
また、メンバーの中にはマーカスの過去を不快に思っている者もいて、
何かにつけて食ってかかることもあります。
チームメイトから作戦を否定された時、マーカスはこう言いました。
「貴重な意見をありがとよ。さあ、行け」
チームメイトは文句を言いながらも、
彼の作戦通りに行動し、そして、勝利をつかむのでした。
マーカスの言葉には、非常に重みがあります。
一見突き放しているだけのように思えますが、
それでもチームメイトが彼の言葉に従うのは、
やはり彼自身にそれだけの存在感があるからです。
職場でリーダーなど、
人の上に立つ地位を与えられると、
部下や後輩が思うように動いてくれないことも多いことでしょう。
「自分はリーダーに向いていないのではないか」
そう思ってしまうのも仕方のないことです。
しかし、あなたがリーダーに選ばれたのには、
必ず理由があるはずです。
優秀な兵士が多い中、マーカスがリーダーに選ばれたのは、
過去を含め、それだけの戦果をあげてきたからなのです。
あなたの部下があなたの命令に従わないのは、
部下があなたをリーダーとして認めていないからかもしれません。
リーダーとして認めてもらうには、どうすればいいでしょうか?
マーカスは戦闘中、
時には最前列に立ち、
時には後方から味方を援護し、
あらゆる方法で敵を蹴散らします。
彼の存在がチームの危機を救ったことは多くあり、
だからこそ、チームメイトは反発しながらも、
最後には彼の指示に従うのです。
あなたが部下に認められていないとしたら、
リーダーとしての存在感を示せていないからかもしれません。
指示を出すばかりがリーダーではありません。
仲間の危機を救ってこそリーダーなのです。
「自分にそんなことができるだろうか……」
と心配することはありません。
あなたがリーダーに選ばれたのには、
マーカス同様、あなたにそれだけの実績があるからなのです。
あとはただ、マーカスのように行動するだけです。