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転生したら世界創ることになりました  作者: 黒本悠希
第1章
6/7

蛇の報復

本日2話目にございます〜。


18/05/25 改稿済

もふもふもっふんもっふんふん


つんつくつんつんつんつんつん


「……おはようございます、ネゴフットさん。あなたはキツツキですか?」

「おはよう。我は梟であるぞ?」


あれ、天然?


「それよりもお主、体調はどうだ?」

「んー、まだ怠いかな」

「左様か」


つくつくつくつくつくつくつくつく……


ん?


つくつくつくつくつくつくつくつく……


んん?


つくつくつくつくつくつくつくつく……


「……何をしてるんですか?」

「薬を作っておる」


ホタテのお皿に葉っぱを置きます。

ネゴフットさんご自慢の嘴で突いで潰します。


つくつくつくつくつくつくつくつく……


潰した葉っぱや木の実を一際大きなホタテのお皿に入れます。

ネゴフットさんご自慢の足で混ぜます。


まぜまぜまぜまぜ……


あっ、溢れた。


見てて楽しいけどあまりにも時間がかかり過ぎじゃないかな。


「……混ぜたりすり潰したりするためにお椀と棒を作りましょうか」

「む? どうやって作るのだ?」

「木って伐採したりしてもいいんですかね」

「木の許可があればできるじゃろう」


えっ、木の許可……?


「木の実やら木の葉やらもらうには木自身の許可がいるのじゃ」

「な、なるほどです」

「薬が出来たぞ。飲むと良い」


渡された飲み物を見て思わずうげぇ、と言いそうになった。


すり潰した葉っぱや木の実が浮いた、黒い水。

飲むには勇気がいるぞ。


ちらりとネゴフットさんを見る。

飲もうとしない私を見てどうしたのかと首を傾げている。

傾げ過ぎて90度超えそうだ。怖いのでやめてほしい。


321で飲もう。

行くぞ、3、2、1、ごくん。


おぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ


喉を通る強烈な苦味と酸味。

そしてザラザラとした舌触り。


お水、お水が飲みたい。


パッと渡された水で口の中を濯ぎ、飲み込んだ。


「体調はどんな感じだ?」


問われて体調を確認すると、怠いのが少しなくなり、体が軽いような気がした。


「そうか。……軽く魔法を使ってみてくれ」

暖房(リスカルダメント)


暖かな空気が私とネゴフットさんを包んだ。


「おっ、暖かいぞ。これはいいなぁ。……しかし使用魔力が無駄に多い。もう少し減らせぬか?」

「えっ、ど、どういう?」

「……無理そうじゃな。まぁ、よい。魔力コントロールはまた今度じゃ。出かけよう」


使用魔力やら魔力コントロールやら言われても魔力の感覚がわからない。


ネゴフットさんのもふもふボディにしがみつくと、


ネゴフットさんは羽を広げて住居である樹洞から飛び出した。

そしてそのまま真下に落ちる。

いや、落ちてるわけではない。降りているのだ。


曰く、私を乗せたまま飛ぶと落としそうで怖いのだとか。


私は大人しくねごふっとさんのボディから離れる。……あぁ、愛しのもふもふ。


目の前を飛ぶネゴフットさんに走ってついて行く。

止まれば薬草採取。木の実採取。木の葉採取。


えいやそいやほいやー!


採取したものをネゴフットさんの身体に詰める詰める……


もっこもこ。


面白いほどネゴフットさんの身体が膨らんできた。


もこもこじゃない。


もっこもこなのだ。


あはは、ト○ロみたい。


帰りは重たそうにふらふらと飛ぶトト○さんならぬネゴフットさんに歩いてついて行く。


「あまり笑うでない」

「えー? 笑ってないですよー?」

「笑っておるではないか」

「えへへ、気のせいですよー」


ほのぼのとしている。

森のお医者さんが側にいるからか、肉食の猛獣さんに狙われずに済む。

まだ異世界転生2日目だが久々のほのぼの感。

ゆったりと時間が過ぎて行くー。


「ユリア、後ろ!!」


パッと振り返ったネゴフットさんの声に慌てて前に飛ぶ。


後ろを振り返ると大きな蛇、いや、昨日見かけた蛇よりワンサイズ小さい蛇がこちらを見つめていた。


私が元いた地面は抉られている。


じっと蛇と見つめあう。

蛇の目からは憎しみを感じる。


当然だ。

私は彼らの長たるペンセルトを攻撃している。

彼は私たちに敵意はなかったのに、私たちが蛇を勝手に恐れたからだ。


「ユリア、逃げよ。彼は我が説得しよう」


いつの間にか採取したものをどこかに隠してきたのか、もこもこではなくなったネゴフットさんが前にいた。



まだ2日目なんですよ。驚きですよね。


まぁ、夜なんで3日目の朝、夜明け前、なのですが。

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